2007年07月07日

中国の食品安全問題、社会経済安定に大きなリスク

 とにかく中国の食品安全の問題が、ますますやっかいになってきています。

 7月7日の新華社の報道で、中国の食品薬品監管理局の食品安全協調司の幹部が、中国の食品安全問題のリスクがいまやピークに達し、規制することが非常に難しくなっている現実を吐露しはじめています。

 この中で、いままでは中国の一般大衆も見過ごしていた食の安全問題も、経済の発展に伴い軽視できない問題に発展していることを指摘しています。また、世界各国も中国の食品の安全度に対して、大きな懸念を抱き始めていることを問題視し始めてきました。世界各国で騒がれている中国の食品の問題、中国政府中央も認識しているわけですが、なにぶん広い国土だけに、完全に把握するのは至難のわざでしょう。

 今までの残留農薬、非食用品を食用品に加工する違法行為、微生物などの混入などの問題のほかに、農村エリアでの食の安全に対する危険度が高まっている点も見逃すことができません。食物の安全の問題が、慢性疾患や遺伝疾患に関わる可能性も十分にあり、そのリスクが指摘され初めてきました。すでに中国一部エリアでは、魚などの奇形が発見され、新聞などに報道されるようになりました。

 そして、食の安全問題が、産業や健康問題に影響を与えるだけでなく、社会と地方経済安定にとって大きな脅威となる可能性も言われ始めました。

 そのためにも、食品薬品監管理局は、今年下半期には農村エリアでの食品安全問題に力を入れ、食品安全に関する評価システムを立ち上げるとしています。

 これもある中国の新聞に書かれていた記事です。中国で魚を食べる時は、買ってきてすぐに調理するのではなく、しばらく家で飼育して、毒素が抜けてから食べるようにと。無茶な。。。

 どろくさい淡水の魚をみると、なまじっかウソでもなさそうですが、この時期、天気が暑くなってきて魚が死にやすく、漁民の側でも抗生物質などの薬品が使われやすい状態にあるのは事実のようです。

 中国では何が何でも消費者自らが自衛する心構えが必要です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類