2007年07月15日

地震の恐ろしさを改めて痛感

 7月16日に新潟県・長野県で発生した大地震は、私もNHKのテレビの中継で知りました。その被害の甚大さに胸が痛む思いです。とくに、今年の春は新潟県の温泉を巡ったので、そのときの風景が目に浮かびます。

 異国にいる私たちにとって、こういった非常事態が一番怖いのです。2003年に経験したSARSの時もそうでした。巷には様々なウワサがながれ、とても生きた心地がしなかったことを思い出しました。

 1996年に上海で地震を経験したときも、日本にいるとき以上にびっくりしたことを覚えています。その当時、大学のボロ寮で生活していたので、生きた心地がしませんでした。

 中国では、我々の想像を絶するような自然災害が毎日のように発生してます。あまり上海のテレビでは大きく報道されていませんが、淮河の大洪水で、安徽省や江蘇省が大変なことになっているのです。
 日本だったら十分に番組変更して中継となるような大災害でも、国土の広い中国ですから、よっぽどのことがないかぎり特番がくまれることがありません。

 前回、上海で体験した地震でも、十分に揺れましたが、幸い大きな被害はありませんでした。しかし、ここから分かるように、上海で地震がないというわけではありません。

 とくに、いま新潟県や長野県で問題となっているライフラインに関しては、上海は甚大な損傷を受けることになるでしょう。地震が発生していなくても、道路の水道管の老朽化による破裂は日常茶飯事的に発生していますし、狭い道路網と密集した家屋、老朽化した建物、なにをとってもリスクとなるものばかりです。

 1700万人いる都市がどのようになるのか?考えるだけでも恐ろしくなります。特に、浦西の人口密集地はとんでもないことになるでしょう。

 SARSの時、上海の日系企業の間でもリスク管理について取り組むところが多くありました。あれから数年たち、ここしばらくは平穏な日々が続いています。しかし、上海にいる我々こそ、いざというときの準備をしておく必要があるのだと思います。 

 私も改めて、自宅に置いてある非常食や水のチェックをしておこうと思っています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類