2007年07月27日

5元前後のタンク水は問題あり

 上海の生活では、ミネラルウオーターが欠かせません。
 一部マンションでは、飲用できる浄化水を各家庭に引いているようですが、上海市民の多くは飲用水用に大きなガロンタンクを購入しています。値段は1樽15元前後が相場でしょう。浙江省千島湖産の「農夫山泉」なんかは、有名なミネラルウオーターのブランドです。

 ところが、最近こういうブランドものの水を格安で売っている業者が上海市内で出現しいて、上海市質量技術監督局は、市民に注意を呼びかけています。

 一般に、コストからいっても10元を下回ることは難しいガロンタンクの水を、1樽5元程度の低コストで、さらに樽に有名ブランドの名前を印刷して配水しているというのです。しかも、水は水道水もしくは水道水を業者側が勝手に処理したものを使っているとのこと。

 現在上海では、さまざまなブランドの名前が入った樽も市井に広く流通していて、偽造防止用のシールも手に入るのが現状です。

 メーカーがいくら安全基準を満たした水を生産していても、各家庭で配水する段階で中を入れ替えてしまったら、全く意味がありません。中には飲用後に下痢などの症状を訴える市民もいるようです。

 ガロンタンクの水を購入するときは、市内にある身元不明の配送センターに電話するのではなく、必ず各飲用水製造会社のテレフォンセンターを利用することが必要です。

 またQSマークが貼られているかも、本物と偽物を区別する重要な手がかりとなります。

 以上、ご参考までに。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類