午前中はホテルで原稿をまとめ上げて、打ち合わせ一件。さらに午後には、出版社の編集長と打ち合わせ、こちらは今連載している記事について、その方向性を討論しました。
メールがいくら発展したとはいえ、こうやって直にあって話し合いの場を持つことは、非常に大切だと私は思っています。そのため、原稿の依頼があったときは、必ず出版社に赴いて、担当者からしっかりと話を聞くことにしています。そうしないと、後々の編集・校正作業で意見の食い違いが発生してしまうのです。
さらに、エクスプローラーの東京本社にいって、東京のスタッフとも打ち合わせ。うちのようなITビジネスはともすれば、人間不在になりがちですが、それではだめです。
人間がコンピューターに支配されてはなりません。そのためには、やはりオフィスにいって意見交換をして、初めて新しいアイデアが出てくるものです。担当者が一人で悩んでいては駄目ですから。
夜は大手製薬会社に勤めている親友と会食。彼女とは、中国留学という共通点があり、また90年代中頃の工事現場のような上海で、不便な生活をお互い乗り切ってきた思い出があります。いいものです。
ここで、はじめて東京ミッドタウンという巨大複合施設を知りました。ここはさすが東京という感じでした。上海ではまずない施設でしょう。
木目や竹を多用した設計は、暖かみを感じ、リラックスした空間で買い物や食事が楽しめるようになっています。六本木ヒルズが、近未来を表現したのなら、東京ミドルタウンは、一種の自然との調和を考えたのかもしれません。
歩いているだけでも、本当に居心地がよかったです。
夜はその敷地内にあるイタリヤ料理店CANOVIANO CAFE(電話:03-5431-3226)へ。昼間は行列ができるほどの店だそうですが、予約を入れておいてくれたので、助かりました。
コース料理がメインですが、量も適当で、創意工夫が多く、楽しかった。中国では、未だにこれでもかというほど量が出ますが、そのあたりさすが日本です。厳選された原材料を使った上品なイタリアンが印象的でした。従業員の料理に対する説明も適切で、いろいろ勉強になりました。
忘れてはならないのは、ここの建物が私が尊敬する建築家、安藤忠雄氏のもの。すっぴんのコンクリートの造形が美しく、それをみるだけでも、十分に値打ちがあります。それでいて1人8000円程度〜。人民元があがって、日本の物価は値頃感が出てきたように思います。上海の飲食店のただ高いだけにはうんざり。
今日は六本木で宿泊です。といっても歓楽街やラブホテルではなく、麻布十番から鳥居坂を上ったところにある国際文化会館。最近改装して、非常に快適になりました。六本木のど真ん中にあるのに、非常に閑静なつくりになっています。さらに、ここの庭園は必見です。日本の美を象徴しており、多くの外国人宿泊客がやってきます。私も今回ここを利用したのは3回目。
明日からいよいよ長野です。
どんな一日が始まるか、楽しみです。