小児科で仕事をすることが多く、最近特に子供に関するニュースが気にかかっています。
日本で今年の夏にあった事件です。北九州の無認可の保育園で、2歳の子供が車の中に3時間以上放置され、命を落としました。当時、かなり大きく報道され、私も強く印象に残っていました。
どうして最後まで全員の下車を確認できなかったのか悔やまれますが、中国では今年に入って立て続けに3件の同様の事故が発生しています。
2007年5月29日には安徽省合肥市で、8月8日には山東省済南で、さらに最近では広東省仏山市で2歳の子供がバスの中に3時間も置き去りにされ、熱中症で亡くなりました。いずれも3人の幼い子供の命が失われました。
日本では管理体制の甘さと、さらに無認可という現状が原因とされていますが、これは中国でもまったく同じです。
新華社の事後報道では、この中国の3件の事故では、いずれも私立の幼稚園で発生していて、学費が高い商業ベースの幼稚園でした。
中国の幼稚園では、施設も立派であるにも関わらず、園内の管理体制が不十分であることが明るみになっています。
特に、中国の場合、幼稚園の設立はそうむずかしくなく、折からの幼児教育ブームでどこの幼稚園も定員で一杯になっています。幼児がどんどん集まるわけだから、金もうけにはうってつけというわけです。そうして、明らかに教育よりもビジネスが先行しだしています。
新華社の論評でも、私立の幼稚園の設立基準を厳しくすべきだと訴えています。
私もそうだと思います。上海浦東のうちの近所でも、ここ数年の間でどれほどの幼稚園が増殖したか。
現実に、無認可・無資格の幼稚園が中国全国で乱立しており、問題になっています。幼稚園の先生も、中国では慢性的に不足しています。安徽省の幼稚園にいたっては、夫婦で経営していて、送り迎えもこの夫婦が行っていました。
子供を預ける際、ちゃんとした資格を持っているか、十分に確認した方が良さそうです。
2007年08月24日
幼稚園バスで命を落とした子供たち
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
2007年08月23日
上海の子供たち
一人っ子の親たちが育てた一人っ子たちの新世代。
『新民晩報』にあったレポートをみて笑ってしまいました。まるでクレヨンしんちゃんの世界。。。
この夏休み、上海各地でサマーキャンプが行われ、一人っ子たちが親から離れて、外泊しました。あるサマーキャンプでの出来事です。子供の平均年齢は8歳。
携帯電話の所有率はほぼ100%。貴重品は持ち込み禁止だったのに、デジカメやゲーム機が出るわ、出るわ。
さらに、購買部での買い物で使われるお札は100元札ばかりで、購買のおばちゃんは大困り。
自分の持ち物を自分で確認できていないから、部屋には忘れ物の山。結局、親がやってきて自分の子供の所持品を探し出して、自分の子供のものを引き取ったそうです。
そうやって子供たちがお互い持ち込んだゲーム機の貸し借りも「有料」だそうで、借りると「使用料」5元が請求され、それで大喧嘩。
中には、友達から平気にお金を借りて豪勢に買い物し、後で親が平謝りということもあったそうです。さらに、自分の持ち込んだ「高級腕時計」を友達にプレゼントしたり、机にあった他人の小銭を何食わぬ顔で使ったり。2元の返済ができなかった子に対しては、3人の子供がグループで恐喝。う〜ん、とても平均年齢8歳のキャンプとは思えない。。
枕が変わって寝られないというある少女は、杭州のキャンプ地からお母さんに電話。すると、夜中にもかかわらずお母さんが上海から車を飛ばして届けに来たそうです。
ゲーム機がなくて、どうしようもなくなった子供たちは、キャンプ4日目にして親に電話。上海郊外の松江にゲーム機を届けにきた親が約2名。
さらに夜になったらお母さんが恋しくなり、泣き叫び、指導教員がなだめても泣きやまず、結局母親が真夜中に連れて帰ったそうです。
上海では、地下鉄で物乞いをして生活している子供たちもいれば、こうやってはちゃめちゃな生活を送っている子供たちもたくさんいる。中国全土をみれば、マクドナルドを食べたことない子供たちもおれば、ファーストフードと炭酸飲料の摂取しすぎでぶくぶくになった子供もいる。
なんでも極端なのですよね。ブレーキがすぐに効かなくなるというか、あまりにもストレート過ぎるというか。
でも、それでは中国で通用しても世界では通用しません。こんな世の中での子育ては、本当に大変なことだと思ってしまいました。
確かに、子供の世界は大人の世界を反映している。。。
『新民晩報』にあったレポートをみて笑ってしまいました。まるでクレヨンしんちゃんの世界。。。
この夏休み、上海各地でサマーキャンプが行われ、一人っ子たちが親から離れて、外泊しました。あるサマーキャンプでの出来事です。子供の平均年齢は8歳。
携帯電話の所有率はほぼ100%。貴重品は持ち込み禁止だったのに、デジカメやゲーム機が出るわ、出るわ。
さらに、購買部での買い物で使われるお札は100元札ばかりで、購買のおばちゃんは大困り。
自分の持ち物を自分で確認できていないから、部屋には忘れ物の山。結局、親がやってきて自分の子供の所持品を探し出して、自分の子供のものを引き取ったそうです。
そうやって子供たちがお互い持ち込んだゲーム機の貸し借りも「有料」だそうで、借りると「使用料」5元が請求され、それで大喧嘩。
中には、友達から平気にお金を借りて豪勢に買い物し、後で親が平謝りということもあったそうです。さらに、自分の持ち込んだ「高級腕時計」を友達にプレゼントしたり、机にあった他人の小銭を何食わぬ顔で使ったり。2元の返済ができなかった子に対しては、3人の子供がグループで恐喝。う〜ん、とても平均年齢8歳のキャンプとは思えない。。
枕が変わって寝られないというある少女は、杭州のキャンプ地からお母さんに電話。すると、夜中にもかかわらずお母さんが上海から車を飛ばして届けに来たそうです。
ゲーム機がなくて、どうしようもなくなった子供たちは、キャンプ4日目にして親に電話。上海郊外の松江にゲーム機を届けにきた親が約2名。
さらに夜になったらお母さんが恋しくなり、泣き叫び、指導教員がなだめても泣きやまず、結局母親が真夜中に連れて帰ったそうです。
上海では、地下鉄で物乞いをして生活している子供たちもいれば、こうやってはちゃめちゃな生活を送っている子供たちもたくさんいる。中国全土をみれば、マクドナルドを食べたことない子供たちもおれば、ファーストフードと炭酸飲料の摂取しすぎでぶくぶくになった子供もいる。
なんでも極端なのですよね。ブレーキがすぐに効かなくなるというか、あまりにもストレート過ぎるというか。
でも、それでは中国で通用しても世界では通用しません。こんな世の中での子育ては、本当に大変なことだと思ってしまいました。
確かに、子供の世界は大人の世界を反映している。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類