2007年08月01日

どうも最近、上海の地下鉄はたるんでいると思う

 地下鉄2号線を使って出勤することが多い私ですが、どうも最近上海の地下鉄の管理が、ゆるんでいるのではないかと心配しています。

 お昼過ぎ、移動のために地下鉄に乗ったとき、車内はまさに「フルコース状態」でした。

 席に座ると、まずやってきたのが子供物乞い。床にひれ伏して、乗客からお金をねだります。特に、こぎれいな若い女性が狙われているようですが、コップの中には小銭がジャラジャラ。彼らの場合、職業物乞いであることが多く、背景には必ず大人の姿がチラホラしています。

 次にやってきたのは、アンプをキャリアに乗せて、3人で車内で歌を歌うグループ。エレキギターとマイクで演奏するので、非常にウルサイ。演奏が終わると、集金活動が始まります。

 さらに、やってきたのは、ペットボトル拾いの物乞い集団。ペットボトルをめざとく見つけて回収していきます。これもおそらく未成年でしょう。

 まだ続きます。その次にやってきたのは、航空券販売の広告カードを配る少年たちの集団。車内のゴミを増やしている元凶です。あたりかまわずカードをばらまき、疾走していきます。

 今日は、上海科学技術館駅から人民広場駅の10分足らずの間に、フルコースを体験しました。

 特徴として、すべてが未成年の、地方から来た少年たちが関わっている点。上海はいま、こういった未成年で溢れかえっています。

 勉強しなければならない時に、勉強をせず、金儲けに走ってしまうことは、その結末が非常に恐ろしく感じられます。

 ちなみに、中国すべての都市がそうではありません。

 広州でもよく地下鉄を利用しましたが、まだこういう風景には1回も出会っていません。いたって美しい地下鉄でした。

 それと比べると、上海の地下鉄は汚れるスピードもはやい。
 上海市も物乞いを取り締まると言って、一時期地下鉄の物乞いが姿を消しましたが、また最近増加傾向にあるように思います。

 もう少し、地下鉄の安全管理と治安管理を強化しほしいと思う今日この頃です。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類