2007年08月03日

有名ラーメン店、こんなことをしていたら駄目だ

 今日、静安寺に用事があり、遅くなたったので静安寺のあるラーメン店で食事をしました。経営形態は変わったものの、上海の日本人の間では名の通ったラーメン店です。

 見た目の外観も、店の雰囲気も、店のはやり具合もそう変わったように思えない。端から見れば、なんの変化も無かったように見えますが、出てきた「商品」をみて、これはだめだと思いました。

 まず、メニューとともに持ってこられた水。明らかに水道水を湧かしたような品質の悪い水の味。お茶にでもしてごまかすのなら理解できますが、一口口にしただけで、うがいしたくなる水を出しているようでは。。。。街の大衆食堂なだまだしも、天下の静安寺(注:静安寺エリアは結構高級飲食店やお金持ちが集まるエリアなのです)に出店しておきながら、これはないですよ。すくなくとも、うちのローカルマンションの浄水器レベルの水は出さないと。

 注文したメニューとともに、小皿を持ってきてもらったら、1センチほどサラがかけている。イメージを大事にするべき外食産業が、欠けた皿を平気で出すようでは、店のけちくささ、もうけ主義が一発で分かってしまう。なにより、客が食事をするのに非常に危険です。

 そして、注文した博多餃子が、熱くなかった。私も、学生時代、バイトで日本のラーメン店で餃子を作っていたことがあるから、ちょっとは分かるのです。皮がフニャフニャで、ヌルヌルの焼き餃子を出しているようじゃ、絶対注文して焼いた餃子ではないと。

 ま、ラーメンは確かに旨かった。ただ、私もラーメンの専門家ではないので、一概には評価できないけど、おいしい麺はまだ健在だった。

 飲食店の最大のサービスは、もちろん味と安全だろうけど、その味に心がこもっているかで中身が決まると思うのです。すくなくとも、今日の店では心を感じなかった。

 ここは上海だから、と言ってしまうとそれまでだけど、それだったらもっと安いメニューを提供できるはずですよね?

 どんな経営形態であろうと、ブランドが残っている以上、そのブランドをしっかりと守って行かなければならない、というのは日本的発想で、中国人には伝統とか精神論というのは理解されにくい。

 今日の一件で、ますます上海の外食から遠のく私でありました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類