2007年08月04日

中国の食料品はもっと値上げするべき

 最近、上海で話題になっているのは、やれファーストフードが値上げした、肉の値段が上がった、即席麺が値あがったなど、値上げの話ばかり。これに対して、いらだつのは市民感情としては当たり前だけど、私は逆にもっと値上げするべきだと思っています。

 理由は簡単です。値上げをすることにより、人々の無駄遣いが減るからです。ここ10年間、上海のレストランやスーパー、家庭で無惨に廃棄されてきた食品をどれだけ見てきたか。そのたびに、「安いから構わん」的な安直な話をよく小耳に挟みました。

 野菜にしてもそうです。以前、この上海でも1元もあれば袋いっぱいの青梗菜が買えたのです。そういう価値観では、とっても野菜を大切に食べるという発想は生まれない。農民も丹精込めて農作物を作ろうとしない。そのため、やれ農薬や環境破壊やゴミ問題が出てくるのです。

 上海の外食産業の価格は、年々値あがっていて、一部では日本に匹敵するぐらいの価格帯になっているものもあります。だけど、その割には市場の野菜や肉の値上がり率が低いように思われます。外食でそれだけ消費できる上海人がいる訳なのだから、もっと原材料の単価を上げて、農民にも還元できるようにするべきなのです。ただ、残念ながらいまの段階ではブルジョアが肥えて、農民の懐にはあまり入っていないようですが。

 安すぎる物価が、上海市民に浪費というものを根付かせてしまったと私は思います。物価があがれば、ゴミも間違いなく減ります。

 じゃあ、低所得者層が困るではないか?と言われそうですが、実は人口の大部分が農民の中国では、そのほとんどがこれまでは自給自足の生活ができていたのです。
 上海郊外の農家だった妻の実家でも、農家をしている頃は、野菜や米は買ったことが無かったと言っています。

 出稼ぎ労働者たちが物価の高い都市生活を通じて、農業に対する価値観を再び見いだして、故郷もまんざら悪くないと思ってほしいと思います。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

小澤征爾の演奏会、チケットがくる

 小澤征爾とウィーン国立歌劇場による「フィガロの結婚」が、上海の東方芸術センターで、9月17日に公演が行われることになり、これはチャンスと思い早速予約を入れました。

 東方芸術センターといえば、中国で唯一パイプオルガンが演奏できるクラシックホールだったと記憶していますが、とにかく本格的なクラシック音楽が楽しめるホールです。人民広場にある大劇院は、音響の悪さでがっかりしていましたので。
 
 その昔、奈良高校時代は、ギター・マンドリン部に所属していて、とにかく音楽は好きだった。上海に来て、すっかりとそういうチャンスは無くなったけど、一度は東方芸術センターでクラシック音楽を聴きたいとチャンスを伺っていたのでした。

 チケットは、300元、500元クラスは売り切れていて、800元〜300元まではまだあるようです。

 チケット申し込みは東方票務962388で可能ですし、東方芸術センターに直接いっても購入できます。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類