2007年08月07日

永楽・蘇寧・国美っていろいろあるけど

中国で家電を買うことは苦痛です。最近、Best Buyなど外資が入ってきて、少しはマシになったけど、永楽・蘇寧・国美など中国系量販店で家電を買うときは、まずしっかりと心の準備をしなければなりません。

 ビッグカメラやヨドバシカメラで家電を買うのとはワケが違うのです。

1.売り子の攻勢に勝たなければならない。永楽・蘇寧・国美などでは、大抵売り子はメーカーから派遣されている人なので、自分の売っている商品はどんなに悪くても薦める。しかも薦め方がかなり強引。さらに、商品知識がないので、信用できない。

2.不良品にあたる確率が非常に高い。もちろん、購入前に電源を入れてチェックするのですが、すべての機能を試すわけではないので、中国メーカーなどで「何かの機能がつぶれている」ということがよくあります。

3.返品や故障の対応がよくない。ホットラインに電話してもつながらない。消費者協会(電話:12315)に電話した方が早いことも。



4.価格競争をしているとか、新聞で書かれているけど、永楽・蘇寧・国美の値段はほぼ同じ。面白いぐらい同じです。Best Buyがある商品で格安価格をつけようとしたら、猛攻撃を受けたという話は有名です。

5.配送システムが頼りない。時間区分は午前、午後の2種類だけ。午前だったら、9時頃から12時頃まで家で待っておかないといけない。さらに、大きな荷物でも運んでもらえないことが多い。さすがに冷蔵庫は運んでくれるようだが。。。

6.台湾メーカー、国産メーカーの白物家電には要注意。特に台湾メーカーは要要注意!初期不良が出たとき、とことん責任回避してきます。

 というのも、最近、扇風機を買おうと上の永楽・蘇寧・国美で品定めをしていて、永楽である国産メーカーの物を気に入って買いました。500元ぐらいのものです。本当は、日系メーカーのものが欲しかったのですが、残念ながら見つけられませんでした。

 水を入れると、冷風が出るというので、これは面白いと思ったのが動機。買う前の送風テストでは問題なかったのですが、水がなかったので冷風のテストはできませんでした。

 かなりでかい代物で、家まで配送して欲しいとお願いしたのですが、送風機は一律配送しないそうで、仕方が無く地下鉄で担いで帰りました。まったく、融通が利かない。

 家に帰って、水を入れて試運転すると、早速故障。冷風が出てきません。どうやら水を送るポンプがつぶれているようです。

 永楽のサービスセンターに電話しても、ずっと話し中。メーカーに電話すると留守番電話。2日目にやっとつながり、メーカーから人がやってきて修理不能・返品と言われました。ただ、この担当者は「修理不能」の一筆残すことを拒否。どういう教育しているんだ、と思いました。

 永楽ではもちろん、修理引き取りしてくれるサービスは無く、再び荷物を担いで、タクシーで永楽へ。
 永楽ではメーカーから派遣されている売り子が、メーカーの担当者に電話すると、初期故障であることを証明しないと返品不能とえらい強気の姿勢。

 となると、こちらも負けてられません。
 上海人の妻も呼んできて、2人で売り子にすごみます。ここでしっかりと主張をすることが必要です。売り子の電話をとり、メーカー担当者に怒鳴り込み。

 

 そうするうちに、私たちの周りにヤジウマギャラリーも増えてきて、こちらの勝ち。返品に成功し、現金を返してもらいました。

 次は交通費をとってこないと行けない。
 だって、こんな重い物を顧客に運ばせるなんて言語道断。
 浦東からタクシー代40元ほどかかったのですが、タクシー代の支払いは予想通り拒絶。そこで、上海市の消費者協会に電話。バス代は出るということが分かりました。

 それでも永楽側は交通費支払いを拒否。最終的には、売り子が自腹を切って私に14元を支払いました。なんで、売り子が自腹を切らないといけないのか、よく分かりませんが。売り子にしてみれば、痛い出費です。家電小売りの大手、永楽・蘇寧・国美でもこの程度のレベルなのです。日本経済新聞に中国の小売り大手の躍進、なんていう記事が出ていましたが、世間が騒ぐほど、これらの小売りチェーン店のサービスは大したものではありません。
 
 一消費者の希望として、値段は若干高くてもいいから、外国メーカーばかりをそろえた、安心して電気製品が買い物できる店が上海に欲しいです。ヨドバシカメラやビッグカメラ、ヤマダ電気、ジョーシンが懐かしい〜〜〜〜。

 扇風機は結局、久光百貨にいって、ドイツのメーカーのものを買いました。

 ぜんぜん人に優しくない中国のサービス。お金を先に出した方が負けです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類