2007年08月10日

排気量が大きい方が売れる

 今晩は、上海でも強い風が吹いています。台風の影響のようです。おかげで、エアコンなしで眠れます。ありがたいことです。

 ところで、私は車を運転しません。
 ま、免許がないので運転できないのが正しいのかもしれませんが、でも運転はしたくないので、ひょっとしたら将来も車に縁はないかもしれません。

 しかし、周りの中国人の間では、車を買って、ちょっとした距離でも車で乗り回すことが流行っています。その証拠に、我が家のうらの親指広場でも、週末の夜にでもなれば、駐車場に長い列ができます。
 わざわざ車で乗り付けなくても、タクシーでいけばいいのにと思うのですが、駐車場に苦労してまでも、車を使いたいのですね。週末の夜といえば、ビールで一杯という人も多いはずなのですが、車でいってどうするのだろう。。。

 中国全国乗用車聯席会議が興味深い数字を発表しています。それは、2007年上半期に売れた乗用車の排気量の平均は1.68Lで、2006年の同期と比較して、0.15%増えているといいます。さらに、燃費が悪くなってきていて、1キロあたりのガソリンの消費量が5%も伸びています。

広東省江門市にて


 中国の場合、排気量が大きければ、税金が高くなるわけでもない現在のシステムでは、人民はこぞって排気量の大きな車を買おうとするのです。大きな車を颯爽と運転する姿はかっこいいでしょうしね。

 車の性能はほとんど向上していないのに、装備ばかりが豪華になるのが昨今の中国の車市場の特徴ではないでしょうか。やれDVDや、やれ本革シートなどなど。肝心のエンジンに関しては、大きな変化が見られない。欧米のメーカーが投入している車種をみても、最新モデルというより、陳腐化してしまったものが多いような印象をもちます。

 その証拠に、発売して1年〜2年の車でも、早速2008年の燃費基準に合格できない。つい先頃まで主力商品であった上海VWのサンタナ2000も然り、皆さんが会社などでよくお使いになっている上海GMのワゴン車GL8も不合格になっています。

 そうした燃費不合格の車が中国でどんどん生産され、あたり構わず運転される。
 これは、中国の問題でもありますが、自動車メーカーを多く抱える先進国の責任でもないのでしょうか。

 私の愛車は日本帰りです。純国産の100元自転車が見事につぶれて、中国人留学生が日本で乗っていて、上海に持って帰ってきた「ママチャリ」を今でも通勤に使っています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類