2007年08月13日

子供たちの大好きなファーストフード

 学校給食に四苦八苦しているのは、中国も日本も同じで、上海市も児童にたいしてアンケートをとったりして、意見を聞いているようです。

 その中で、浦東新区社会経済調査センターが、浦東新区の202箇所の小中学校を対象にしたアンケート調査の結果が公表されています。

 この中で、昨今の上海の小中学生が大好きなメニューは、肉系統ではまず鶏肉類で、とくに鳥の唐揚げ、さらに豚肉類と続くようです。魚・卵系のメニューは今ひとつ人気がないとか。一方野菜系では、ジャガイモ料理が人気があると出ています。たとえば、ジャガイモカレーとか、ピーマンとジャガイモの炒め物とか。
 さらに、キュウリ・チンゲンサイ・昆布・レタスとつづくようです。人気のない野菜として、豆類・大根・白菜があがっています。

 なんといっても、揚げ物がすきなようで、これは万国共通の傾向なのでしょうか。上海で増えている肥満児の原因と専門家は分析しています。KFCが上海でもたらした影響というのも大きい。

 しかし、ピーマンが嫌いな子供が日本人に多いような印象があるのですが、上海では意外にそうでもないらしい。しかもジャガイモ料理がランクインしているのは興味深い。



 小児科に行くようになってから、多くの中国の子供たちに接する機会に恵まれましたが、どの子供も非常に大切に育てられていて、子供1人の診察に、親やおじいちゃん、おばあちゃんが付き添ってくるというのはザラです。だから、小さな診察室はすぐに一杯になります。

 そして、子供たちが手に持っているのが、ジュースなどの飲み物。しかも、着色料がたくさん入っている毒々しい色の物です。親もよく飲ませるなあ、と感心してしまいます。

 テレビをよく見る子供たちは、広告などの影響をモロにうけているのでしょう。上海のようにこれだけ広告が溢れていたら、看ないというわけにはいきませんし、企業にとっても子供は大きなマーケットです。そういうときこそ、健康を打ち出せるような商品をもっと売ってもらいたいものです。

 だた、一つ言えることは、今の上海の子供たちは、これまで上海人が経験してこなかったような育て方で育っている場合が多く、彼らが大人になったとき、健康面でも精神面でもいったいどういうことが起るのか、人ごとながらも心配しています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類