夢を実現しようと、そのプロセスに走り出している先輩諸氏の熱いお話を聞くことができ、またその中で自分でなにか一役買わせてもらえるというのは、非常に光栄なことです。
上海に10年以上もいると、そういった出会いがたくさんありました。そのたびに、自分の人生の糧にしています。
今回は、いま上海万博の準備で忙しい上海で、上海世界博会事務協調局の諮詢専家として活躍なさっている復旦大学日本研究センターの新藤健一郎先生とお会いしました。
今まで、日本の地域活性化に向けて、これまで日本の田舎で様々な活動をなさってきた新藤先生には、いろいろ印象深いお話を伺えました。
個人的には、万博の動向に興味もあり私の関心事の一つです。今は、2010年上海万博の成功に向けて、日本の経験を上海当局に発言なさっております。
そのほか、ジェトロの藪内所長や、日本の某新聞社の方(途中、上海ヒルズの火事で、抜けられましたが。。。)、VE.GE.TA.BEのスタッフの皆さんも来られました。
このブログでもご紹介した有機・無農薬野菜ブランドVE.GE.TA.BEの工藤さんは、いま中国の農村の発掘に非常に力を入れておられ、非常にワクワクするようなプロジェクトを進められています。私も微力ながらも是非なにかお手伝いできたらと思っています。
新藤先生にしろ工藤さんにしろ、共通していることは、中国に深い「愛」をもっておられると言うこと。そして、中国に骨を埋めてもよい覚悟でいらっしゃいます。
まず、中国に「愛」がなければ、私は中国でビジネスをすべきではないと思います。それには、中国人を積極的に理解し、中国人の文化を受け入れるだけの寛容さがなければなりません。経営テクニックと流行の追求だけでは駄目なのです。特に企業トップの中国に対する理念と姿勢が、実は非常に大切だと思っています。
そして、企業として最後には中国になにか還元できるような意気込み。中国になにか種を残してこそ、中国でのビジネスが成功したと言えるのではないでしょうか。日本の本社が儲かるだけでは、話になりません。
有機・無農薬野菜のVE.GE.TA.BEの工藤さんには、私が日本向けにVE.GE.TA.BEを紹介書いた雑誌連載を読んでいただき、ちょっとドキドキしましたが、喜んでいただけて大変嬉しかったです。物書きをしていて、世に出た物が人のために役立っているということは、これ以上の醍醐味はないのです。
どんな物でもいいものは広めていきたい、それが私のポリシーです。そして、それが中国に10年以上生活している私の義務でもあり、専門の中医学同様に力を入れています。
ところで、今日利用させていただいた「神田焼肉」虹橋店の牛しゃぶしゃぶはおいしかった。上海ではなかなかおいしい牛肉が食べられないので、最後の雑炊まで堪能できたのがよかったです。