2007年08月16日

社長訪中時に火災とは

 上海のニュースを賑わした上海環球中心(上海ヒルズ)の火災ですが、結果的には上海の最新の消防設備の活躍をPRすることになり、市民に対しては高層ビルの火災に対応できるというちょっとした安心感を与えたのでしょうか。

 私もブログに書きましたが、ここの建設現場を見学させていただいたこともありました。
 天に昇るように、ガタガタと工事用エレベーターで、頂上を目指しました。
 そのとき、設計・監督を担当している日本人の責任者の方から、工事現場の恐ろしさについて、いろいろお話を伺いました。工事現場というのは、素人が考える以上に、いつなにが起ってもおかしくない場所なのです。
 そして、再びガタガタと地上に降りたとき、自分が大地に立っているということがどんなにすばらしいことか実感しました。

 これまでの報道では、火災が発生したのは26階、52階、57階で、溶接作業中の火花が燃えやすいものに着火して、火災になったという説が有力です。ただ、消防が調査をしているらしく、調査結果は一両日中にも公表されるということです。

 ただ、興味深いのは『新民晩報』が書いていましたが、火事のあった8月13日、この午前中に、日本の森ビル株式会社の森稔社長が上海を訪れていて、上海市トップの習近平党書記と会談したということです。そして、日本企業と上海市との協力関係を確認したそうです。上海環球金融中心プロジェクトのトップが上海に来て、その日の夕方にまさか火災が発生するなんて、偶然にしろ、すごい巡り合わせだと思いました。

8月16日の環球金融中心


 早期の工事再開と今後の安全をお祈りしています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類