そういう影響を受けてか、中国のマスコミが取り上げる日本米に関するネタが面白い。
8月20日に上海の大繁華街の一つである南京東路にある第一食品商店で国産米と日本米の食べ比べアンケートが行われ、その中に1キロ99元の日本産コシヒカリも混ぜられました。日本米の対戦相手は、上海で最高の品質を誇るとされている「瀛豊五斗」ブランドのお米。販売価格は1キロ13元。これは私のブログでも以前紹介しました。私個人としては非常においしくいただけて気に入っています。純中国ブランドのお米です。
さらに、上海のスーパーでよく売っている錦菜園の有機米、そして「あきたこまち」。こちらは日本米を中国に持ち込んだもの。いずれもキロあたり14元以上の値段がついています。
約400人を対象にアンケートをとったところ、味でもっともおいしかったのは「瀛豊五斗」で、全体の67%の得票、続いて日本産コシヒカリが19.8%、錦菜園の有機米が7%、あきたこまちが6.2%となりました。コシヒカリ、なかなか健闘していますね。
ただ、消費者が買ってみたいと思ったお米も、1位が「瀛豊五斗」で82.8%を占めています。というわけで、地元ブランドの米が圧勝となりました。
上海食糧行業協会の専門家によれば、コシヒカリは米の外観といい、つやといい国産米に比べて突出しているとコメントしているところから、やはり日本米として一定の評価を得ているようです。おそらく、中華料理で使うのか、それとも日本料理として使うのかで意見が分かれることでしょう。
私個人的には、「瀛豊五斗」を日頃使っていることもあり、やはり上海の風土にあっているのでは、と感じています。
もちろん、日本米人気が上がってきているのも事実です。この先、どういう流れになるのか、非常に興味があります。健康・安全志向で、日本米が市民権を獲得できるか、いままさに正念場でしょう。