2007年08月23日

上海の子供たち

 一人っ子の親たちが育てた一人っ子たちの新世代。
 『新民晩報』にあったレポートをみて笑ってしまいました。まるでクレヨンしんちゃんの世界。。。
 
 この夏休み、上海各地でサマーキャンプが行われ、一人っ子たちが親から離れて、外泊しました。あるサマーキャンプでの出来事です。子供の平均年齢は8歳。

 携帯電話の所有率はほぼ100%。貴重品は持ち込み禁止だったのに、デジカメやゲーム機が出るわ、出るわ。
 さらに、購買部での買い物で使われるお札は100元札ばかりで、購買のおばちゃんは大困り。

 自分の持ち物を自分で確認できていないから、部屋には忘れ物の山。結局、親がやってきて自分の子供の所持品を探し出して、自分の子供のものを引き取ったそうです。

 そうやって子供たちがお互い持ち込んだゲーム機の貸し借りも「有料」だそうで、借りると「使用料」5元が請求され、それで大喧嘩。
 中には、友達から平気にお金を借りて豪勢に買い物し、後で親が平謝りということもあったそうです。さらに、自分の持ち込んだ「高級腕時計」を友達にプレゼントしたり、机にあった他人の小銭を何食わぬ顔で使ったり。2元の返済ができなかった子に対しては、3人の子供がグループで恐喝。う〜ん、とても平均年齢8歳のキャンプとは思えない。。

 枕が変わって寝られないというある少女は、杭州のキャンプ地からお母さんに電話。すると、夜中にもかかわらずお母さんが上海から車を飛ばして届けに来たそうです。

 ゲーム機がなくて、どうしようもなくなった子供たちは、キャンプ4日目にして親に電話。上海郊外の松江にゲーム機を届けにきた親が約2名。

 さらに夜になったらお母さんが恋しくなり、泣き叫び、指導教員がなだめても泣きやまず、結局母親が真夜中に連れて帰ったそうです。

 上海では、地下鉄で物乞いをして生活している子供たちもいれば、こうやってはちゃめちゃな生活を送っている子供たちもたくさんいる。中国全土をみれば、マクドナルドを食べたことない子供たちもおれば、ファーストフードと炭酸飲料の摂取しすぎでぶくぶくになった子供もいる。

 なんでも極端なのですよね。ブレーキがすぐに効かなくなるというか、あまりにもストレート過ぎるというか。
 でも、それでは中国で通用しても世界では通用しません。こんな世の中での子育ては、本当に大変なことだと思ってしまいました。

 確かに、子供の世界は大人の世界を反映している。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類