中国で生活する我々人民たちは、中国政府が認める番組しか見てはいけないのであります。
実際は、違法だけど、家賃を高くとれる外国人を呼び寄せるために、大家がパラボラアンテナをつけているケースが非常に多いのが今の上海です。
こうした行為に、上海のマスコミが非難をし始めており、高級マンションでパラボラアンテナ装着率は30%とかいって記事を書き立てています。
さらに、悪徳業者が劣悪なパラボラアンテナを販売して、後日番組が見られなくなり、それを上海市の消費者協会に訴える市民も多いとかで、いつも問題になっています。違法行為を市民自らしておきながら、駄目だったら消費者の権益を守ろうとする上海市民はさすがですね。
さらに、市当局も今までは黙認状態だしたが、いよいよ徹底取り締まりに力を入れるようです。すでに7月初旬に上海市文広影視局などが10月5日までにパラボラアンテナを取り外しなさいと通知を出しています。10月5日以降、まだアンテナが設置されている場合は、強制撤去や最高5000元の罰金も課すとしています。
特に、取り締まりの対象となるのは、高架道路などに面するマンション。市民からの密告も大歓迎だそうで、また最近は外国の衛星放送を認められている施設・マンションに対しても、取り締まりを強化する方針が打ち出されています。
最近、一部マンションでNHKなどが見られなくなったのも、そのためでしょう。外国の衛星放送を見るための当局への申請は1年おきで、いまちょうど更新の時期だからです。
上海市のトップが入れ替わって、綱紀粛正をしている様子がよく分かります。