2007年09月29日

暗闇

 なんせこのホテルは畑の中にぽつんと立っているわけだから、付近には店が全くありません。たまにホテル内のレストランを夕食に利用しますが、値段が高いので、いつも近くの集落陳家鎮へ食べに行きます。

 近くの。。。といっても自転車で30分!そこまで食べに行くのも、また崇明島の楽しみの一つです、

 しかも、中国(上海)の田舎道。日本ではあまり体験できない漆黒の暗闇を体験できます。

 ちょうどこの日は曇っていて、月がまったく出ていない。しかも、道路にはセンターラインとか蛍光する物がまったくないので、頼りは自転車のヘッドライト。

 私は路肩に落ちないように慎重に運転しましたが、すごいのは現地の人。無灯でものすごいスピードで自転車をこいでいます。毎日行ったり来たりしているわけだから、慣れているのでしょう。

 さらに、道がまっすぐだから、遠くに自動車の明かりが見えても、なかなかこっちまでやってこない。

地元の食材をつかった料理を注文


 日頃、24時間眠らない都市に生活していると、暗闇という環境にはお目にかかりません。

 暗闇にいると、本当に何もできなくなる。それこそ、自然・地球ともっとも接近することのできる瞬間かもしれません。

 ちなみに、この日に入った食堂も我々だけ。私たちが食事を終えると、服務員たちはさっさと食器を片付けて、帰宅してしまいました。

 電気も消されて、真っ黒け。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年09月28日

誕生日のプレゼント

 今回、崇明島に行ったもう一つの理由は、私の33回目の誕生日だったから。

 新しいスタートに、私が上海で一番好きな場所で過ごしたかったのです。この島にくると、なぜか非常に心が安まります。誕生日のお祝いに?妻も連れて行きました。

 島の人たちは親切で素朴だし、なにより「何もない空間」が地平線に広がり、私に十分な思索の時間をプレゼントしてくれます。ここが同じ上海だとは思えないですね。

 そして、つぎにくるプロジェクトへのアイデアをふくらませます。10月〜12月と新しい取り組みが目白押しで、これからの1年はもっと忙しくなりそうです。絶えず自分をステップアップできるような環境を自分で作っていきたいと思っています。 

   

 今日自転車にのった距離は約70キロ。空気の汚染がもっともひどい上海本土での移動を、トラックタクシーにしたため、大幅に距離を短縮することができました。

 さらに、1年ぶりに東灘の湿地帯に足を伸ばしました。
 
 芦の穂がいっぱいに揺れていて、こすれる音だけがあたりに響きます。こんな静けさを体験できるのも、上海では非常に珍しいです。さらにはるか地平線を見ると、水牛の群れが歩いているではないですか!

 なんか、モンゴルの草原を見ているような風景が広がっています。



 道中ではたくさんの農家の人に出会いました。汗ばむ自転車行脚の中、いただいたスイカには感動しました。いつも上海で食べているスイカよりずっと小柄で、甘くてジューシーでおいしい。

 実は、崇明島の東灘には砂地が広がっていて、スイカの栽培にすごく適しているのです。なかなか上海本土では味わえない味の濃いスイカです。

 

 心配された天気もなんとかもってくれて、無事に任務も完了、あとは東灘にある国際会議中心にくつろいでいます。
 このホテルは、私にとっては崇明島の隠れ家的存在。お風呂にゆったりと浸かりながら、うとうとすることもできます。

 今日のお客さんはどうやら妻と私だけ。

 本当に静かです。


東灘国際会議中心の設備は5星クラスです
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

今日から崇明島へ

 今朝からちょっくら上海市郊外の崇明島へいってきます。

 ちょっくらといっても仕事ですが。。。

 天気がちょっと心配です。

 今回はちょっと工夫をした行程を考えています。島は交通が不便なので、自転車で行くことにしました。

 島と本土を結ぶ長江大橋の工事が進んでいます。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類