2007年09月27日

南京西路のあなぐら喫茶店

 昼時に南京西路で安価でかつ入りやすいレストランを見つけるのはかなり至難の業です。そりゃそうでしょう。
 南京西路といえば、ブランド店がならぶ、上海でも有名な繁華街。そんなところに、街の食堂を期待したらダメです、と書きたいところですが、ちょっとした穴場を発見。

 それは、南京西路1157号にある同昌珈琲館。

 私はこれまでに何度もこの前を通っていました。

 だけど気がつかなかった。

 それもそのはずで、この珈琲館は地下にある。しかも天井の低い長い通路を歩かなくてはならず、初めての人なら結構勇気がいります。そういう私も、入るのを躊躇してしまいました。

 名前に珈琲館とあっても、美味しいコーヒーが飲めるというわけではなく、いわゆる中国式軽食が食べられるところです。

 入り口にメニューが掲げられていて、南京西路だというのに10元以下で定食が食べられるというのはかなり魅力。

入り口はなんと南京西路に面しているというすごい立地


 本当に地下深くにあります。
 建物自体が古いので、その昔、防空壕に使われたのか、それとも西洋人がワインの保管につかったのか。丸い天井がチューブのように伸びていて、面白い。

 しかも、椅子は鉄道のようにボックスシート。

 かなり薄暗く、変な趣味の喫茶店に入ってしまったかのような錯覚に陥ります。

 もちろん、ここが中華料理の普通の食堂であるとは見当がつきません。

 でも、入り口の廊下の先にはおじさんが座っていて、注文を受け付ける様子は、まさに中国の食堂。



監獄のようなイメージですが。。。。


 席に着くと、あのベースメントのジメジメした妖気がただよってきます。
 いや、ヨーロッパ中世の監獄の様か?

 でも、外は30℃を超える陽気だというのに、中は非常に涼しい。

 道理でエアコンが無いわけです。

 しかし、よくもまあこんなところで飲食店を開こうと思いついたことです。
 もし、日本人の外食産業コンサルタントがみたら、しゃれた居酒屋や洋風レストランに改装しそうですね。

 しかも場所は南京西路の一等地だし。





 

奥に続いています


 私が注文したのは、8元の家常豆腐飯。素鶏とスープもついてきました。

 料理の味もまあまあだったし。。。

 でも、外からみたら非常に入りづらい店ですよね。

【データ】同昌珈琲館(同昌咖啡馆)
     南京西路 1157号


料理は極めて一般的なものでした
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

1週間で1.6万組も結婚だそうで

 人が多いとは、本当にすごいことです。

 婚慶行業協会のデータですが、上海ではこの10月1日から始まる1週間の国慶節の休み期間中に、1.6万組が結婚するそうです。今年5月の連休には1.5万組だったそうなので、まだそれよりも多い。きっと、ホテルなどの場所を押さえるのが大変だっただろうな、と推測。

 すべてがすべてではないと思うけど、1.6万組が結婚式をし、大食事会をし、家具や家電製品を新調し、さらに新婚旅行にいって、マンションも調達する。この経済効果はすごいものです。

 婚慶行業協会では、集中する結婚式に対応するためにホットラインを設置。
 たとえば、新婦を迎えに行く「リムジン」が途中で故障したり、司会者が行方不明になったり、スタイリストが見つけられなかったりした場合に、対応してくれるとか。

 「そんなこと、あるの?」とか思いましたが、上海だったら実際に起りそうですね。

 結婚式の次はベビーブーム。

 いや〜、中国での生活はまさに日々競争です。
 私は、珍しくこの連休期間中は結婚式の予定は入っていません。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2007年09月26日

中秋節、アヒルの丸焼きを賞味する

 昨夜は中秋の名月を拝みましたが、やはり上海の伝統習慣にならって、美味しい物を食べないと。。。ということで、中秋節の三種の神器ともいいましょうか、枝豆と里芋、アヒルを買ってきました。

 今日買ってきたアヒルは、広東式に調理したもの。私は北京ダックより、こっちの方が好きです。しかもご飯によくあう。
 私の場合、北京ダックは脂っこすぎて、時には胸焼けしそうになるからです。

 私が結構気に入っているのは、呉江路にある「甜蜜蜜」のアヒル。アヒル以外にも、ニワトリや豚肉もあります。いずれも広東風です。
 店の前に、アヒルがぶら下がっているので、それとすぐに分かるでしょう。

 日本でも中秋の名月を拝む習慣がありますが、中国のそれとはちょっと雰囲気が違います。中国ではやはり、家族団らんを大切にします。

 この日は、月を愛でながら、家族そろって食事を楽しむというのが一般的で、そのために仕事を早く切り上げたり、なかには1日休みにしてしまうような企業もあったようです。中国人にとって、家族がみんな集まるというのは、いつの時代も非常に大切な習慣なのです。

 いっそうのこと、中秋節も祭日にしてしまったらいいように思いますが、なかなかそうも行かないようです。

 中国政府もいろいろと連休のありかたを検討していて、これまでの1週間の連休という休み方を廃止し、中国の伝統的な祭日を復活させようという案も出ているようです。私はこっちの方を賛成します。1週間の休みがあっても、観光地は人、人、人で出歩く気もしないし、観光資源の保護という点でも、分散させたほうがいいと思います。

 たとえば、春節の大晦日も、結局は仕事をしていてもしていないのと同様。みんなそわそわしているし、早退する人も続出。だったら思い切って休みにしてしまったらいいのにと思います。

 本当に中国は祭日が少ない。

 この国慶節休みも、見かけ上は1週間の休みとなっていますが、実際の所法定の休みは3日間だけ。あとは、週末をやりくりしてドッキングさせているだけだから、結局のところ土日出勤しなければなりません。

 このことを妻に話すと、日本人は休みすぎだと言われてしまいました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類