2007年09月15日

澳門料理?葡京茶餐廳

 久しぶりに医師をやっている上海人の同級生たちと会食。
 それぞれ中医内科、中医外科、肛門科などで働く面々。

 職業病で、どうしても話題は患者のこと、病院のこと、そして給与のこと。

 同期の中に、1人の患者さんを診察したときの手当がたった0.7元しかないというのがいました。これはまさに私が知っている限りでは新記録ですね。彼女は、仕事へのモチベーションが上がらないし、嘆いていました。
 ま、最近の中国の病院では行政職の職員が増えていて、彼らを養っていくには、やはり医者の給与を削るしかないのでしょう。

 仕事というのはお金儲けをするためのものではありません。社会に貢献するためのものなのです。これは私の仕事に対する考え方で、立派に自分の能力で社会貢献ができたら、お金は必然的に貯まってきます。
 私が上海の医療現場で第一線で格闘する医師たちを見ながら日頃感じています。


 ところで、今日、私たちが使ったレストランは浦東陸家嘴にある正大広場の上海葡京茶餐廳。6時過ぎにいったのだけど、これがまたすごい行列。店の外まであふれていました。

 料理は澳門料理とあります。が、あまりピンと来ません。私が知っているのは広東料理とエッグタルトぐらい。メニューを見てみたら、バターやチーズ、トマトを使った海鮮料理が多いのが特徴なのでしょうか。残念ながらまだ澳門へ出張のチャンスがないので、ここで詳しいことは書けません。

 見よう見まねで注文し、出てくる料理を食べてみましたが、今ひとつ美味しくない。 写真の真ん中にある鍋は店お勧めの海鮮泡飯。海鮮だというのにこれもなぜか上海ガニの小さいのが入っていて、興ざめ。さらに如何にもケチャップで、という味付け。

 澳門風のカレーも出てきたが、これも普通のカレーとなにが違うのか分からなかった。工夫がないというか、味が単調すぎるというか、よく言えばストレートなのだけど。そして、化学調味料もしっかり。個人的にはもっと丁寧な味付けをして欲しかった。


 唯一、従業員の対応がよかったのが救いでした。
 でも料理がよくなかった。これでなぜこれほど繁盛するのか、なかなか分析が難しいです。一つ言えることは、中国人にとって入りやすい店であるというのは確かです。

 以前、ある日本人が上海で経営しているレストランを訪れたことがあります。材料を厳選し、落ち着いた雰囲気を出しているのに、客の入がよくない。味もなかなかよく、メニューも創意工夫があって面白いのに、なぜか中国人に受けない。社長が嘆いておられました。

 結局、日本人の感覚とは違うのですね。例えば、今、日本のレストランでは、国産の原材料を使ったり、材料を吟味したレストランが受けているけど、中国では今ひとつ受けない。それより、料理の内容はともかく、入りやすい店というのが非常に大切なようです。

  

 今日の店も、料理は大したことないのに、ものすごく繁盛している。

 火鍋屋のように、蛍光灯で明るく照らし、ワイワイできるようなオープンな感じが、この葡京茶餐廳の受ける理由ではないかとも思います。また香港や澳門と聞くだけで舶来チックでおしゃれなのか?

 これだけ上海で外食産業が発展してくると、逆に料理の味や品質だけで競争するのは難しいかもしれない。それよりも見かけや箱が大切なのか?

 加えて、中華料理はそもそも味に対しては日本料理ほど奥深さがないのでは?と感じることもありますが、結局、中国人と日本人の着目点は違うのか?とも思います。

 う〜ん、私の分析も支離滅裂になってしまいました。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

防空警報のサイレンが鳴った

 15日10:00、予定通り防空警報のサイレンが上海で鳴り響いています。

 たしかに事前の予告がなければ、何事かと思っています。

 戦争をまったく経験していない世代である私ですが、やはりサイレンというものは不気味なものです。

 上海には今でも防空壕がありますし、大学生の新入生には軍事訓練もあります。国防の意識を高めるという意味では、こういった活動は必要なのでしょう。

 いつまでも平和が続きますように。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類