2007年09月29日

島より戻る。もっと合理的な休み方はないのか?

 今回の総走行距離は2日で110キロほど。
 朝、地元崇明島の名物料理を並べたホテルのバイキングを楽しんだあと、8:00ごろに出発し、3時間後の11:00には堡镇の港に到着しました。そこから、いつもお世話になっているおばちゃんのラーメン屋で山羊料理の食事をして、12:45の便で上海へ。船は1時間20分ほどの行程で、午後4:00ごろには浦東の家に着きました。(ただし、上海ではトラックタクシーを利用)

 ホテルでは、あまりにも少ないお客なのに、すごく豊富な朝食メニューを作っていただき、本当に恐縮しました。

 途中、上海本土と崇明島を結ぶ長江大橋の工事現場を見つけました。これが開通すると、江蘇省と上海が崇明島を通じて大動脈が完成し、ひょっとすると今のようなのどかな景色も無くなってしまうかもしれません。

 そして、トラックがどんどん走るようになり、今のような新鮮な空気も無くなるかもしれません。中国のトラックの排ガスのパワーは、日本の比ではないですからね。

 まだここ1年ほどは開通しそうにないので、今のうちに崇明島に通っておこうと思っています。

長江大橋の橋脚が見えています。景色ががらっとかわることでしょう。


 もうすぐ国慶節の連休が始まります。10月1日〜10月7日までですが、正真正銘の休日は10月1日〜3日まで。あとは、土日のやりくりをして連休に無理矢理しています。

 私は、この休み方に非常に疑問を持っています。

 今回の崇明島でも、10月1日〜5日にかけてはホテルは超満員状態で、従業員も不足して、上海本土から大学生のアルバイトを雇ってくるほどだそうです。

 なのに、10月1日より1日や2日も前だと、まだまだガラガラ。昨日のレストランも連休中はとんでもない行列ができるのですが、私たちが行ったときは我々だけで、閑古鳥が鳴いていました。

 中国ではこの違いが非常に大きい。
 つまり、2月(春節)、5月(労働説)、10月(国慶節)の連休には、中国には絶対に行かないようにというのが鉄則で、観光地に行くものなら、とんでもない人間の数に圧倒されることになります。

崇明島を目指す客船。この船もいつか使命を終えることでしょう。


 人が大量に移動することで、観光地の施設は追いつかず、自然環境へ与える影響も非常に大きい。ちょうど、台風が「ぐわ〜」をやってきて、あたりをかき回して去っていくような感じです。

 これをちょっとずらすことができたら、中国の地域活性化にも非常に役立つと思うのです。連休に集中して、例えばホテルが満室で旅行に行けなかった人たちが、行きやすくなるわけですから。

 中国ではとくに、人口が多いのに、集団心理も人一倍強いような気がします。いつでもみんなと一緒というようなことをよく見かけます。休むときもみんなと一緒。

 もちろん、政府が強制的に休みを作ってくれなければ、とくに出稼ぎ労働者などは雇用の不安で休ませてもらえないという事情もあるでしょう。

 そういった意味でも、連休を取り消し、分散化させようという政府中央の動きには賛成です。

 そして、もっと中国の伝統的な行事を祭日に取り入れて欲しいと思います。

田舎のトイレ 肘掛け付きの木の立派ないすに腰掛けて用をたす
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

暗闇

 なんせこのホテルは畑の中にぽつんと立っているわけだから、付近には店が全くありません。たまにホテル内のレストランを夕食に利用しますが、値段が高いので、いつも近くの集落陳家鎮へ食べに行きます。

 近くの。。。といっても自転車で30分!そこまで食べに行くのも、また崇明島の楽しみの一つです、

 しかも、中国(上海)の田舎道。日本ではあまり体験できない漆黒の暗闇を体験できます。

 ちょうどこの日は曇っていて、月がまったく出ていない。しかも、道路にはセンターラインとか蛍光する物がまったくないので、頼りは自転車のヘッドライト。

 私は路肩に落ちないように慎重に運転しましたが、すごいのは現地の人。無灯でものすごいスピードで自転車をこいでいます。毎日行ったり来たりしているわけだから、慣れているのでしょう。

 さらに、道がまっすぐだから、遠くに自動車の明かりが見えても、なかなかこっちまでやってこない。

地元の食材をつかった料理を注文


 日頃、24時間眠らない都市に生活していると、暗闇という環境にはお目にかかりません。

 暗闇にいると、本当に何もできなくなる。それこそ、自然・地球ともっとも接近することのできる瞬間かもしれません。

 ちなみに、この日に入った食堂も我々だけ。私たちが食事を終えると、服務員たちはさっさと食器を片付けて、帰宅してしまいました。

 電気も消されて、真っ黒け。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類