東方航空はどうも遅れる。遅れるから、この航空会社を選ばないという人も少なくありません。今日も、成都行きの機材の到着が2時間遅れ、さらに搭乗後もタイヤの故障。成都についたのは、予定より3時間ほどおくれた4時半ごろでした。
上海から成都までは飛行機で2時間40分ほど。機内はほぼ満席で、見た感じ四川人がほとんど。四川語が飛び交っていました。
到着した成都は、どんよりとした曇り空。地元の人に聞くと、この時期はこういう天気が多いとかで、なかなかからっと晴れてくれないようです。週末ということもあってか、道路は渋滞、渋滞。車事情が深刻なのは、この成都も同じで、いま地下鉄の工事が急ピッチで行われています。
33人乗りのバスを6人で貸し切り、さらに私の大学時代の同級生の親戚と合流し、いざ成都のラーメン探索と行きたいところですが、今日は時間切れ。
ホテルに荷物を置くと、とりあえず成都の雑誌社につとめる上海人の友達の推薦する四川料理の店に直行しました。
成都のお金持ちが住むと言われる閑静な住宅街がある、市南部エリアへ。行った店は、『象映』と呼ばれる高級四川料理の専門店。四川省の民家の雰囲気もあるたたずまいで、入った瞬間からなかなかいいイメージ。結構話題の店だったようで、かなりの人気でした。
【データ】成都映像
住所:成都市紫荊北路元華二巷紫荊春天1棟
電話:028ー85145678
水煮魚 上海では何度か四川料理を食べていても、四川省では初めて。
四川人は辛いものが好きだというのが有名ですが、単に辛いだけでなく、そこに痺れるような「麻」があるのが特徴です。料理は基本的に真っ赤なものが多いですが、貴州省のように酸味が強いものとはまた違います。
今日食べた中で一番おいしかったのが、水煮魚。四川料理の代表的なメニューの一つです。唐辛子と花椒の中に、川魚の切り身がはいっているものですが、見た感じ辛くても味はかなり上品。辛いものを食べると言うよりも、花椒の風味で「すっとした」という感じでした。
上海での四川料理でも、口がヒリヒリして食べられないという経験がありましたが、どうやら本場四川の四川料理は、この良質の花椒を上手に活用して、後味すっきり感を出しています。この点、韓国料理の辛さとも違います。四川料理には3D的というか、立体感のある辛さです。
ちょっと憎めないのが、この水煮魚の中にキュウリがはいっていて、熱い中にも体を冷やす要素をいれて、清涼感を出しているのでした。なにげない工夫ですが、キュウリを食べることにより味にまた深みが増します。
麻婆豆腐 しかし、ここの麻婆豆腐は四川人の友達に言わせると不合格。どうやら、辛さ以外にも大切な酸っぱさが足りないようで、定番料理だけに難しい。昔、成都にも麻婆豆腐だけを食べさせる専門店があったぐらいで、四川人にとっても定番料理なのです。
四川料理は本当にスパイシー。今日の料理でも使われていた野生山椒のたっぷりきいたスープを私の友達は平気にズズズーといくのには、私も正直驚きました。
だけど、四川人が毎日こういうものを食べているかといえば、決してそうではなく、たまに食べる辛い料理がなければ居てられない、という表現が正しいかもしれません。
おそらくは、この盆地の気候風土や、彼らの生活習慣がそうさせているのかもしれません。明日からもう少し探求してみます。
もちろん、担々麺も忘れません
posted by 藤田 康介 at 00:00|
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