2007年10月02日

親戚が続々やってくる

 3月と5月に結婚式をしたわけですが、まだ親戚を自宅に招待していなかったので、今日はまとめて来てもらいました。

 誰が来るかの人選は妻に任せましたが、一般には、式に来てくれた人に対してのお返しも含めて、自宅に招待して、食事に行くのが上海の慣例のようです。

 日頃よく会う妻方の親戚筋は知っている人も多いのですが、知らない人も少なくない。
 まあ、上海人がほとんどなので、そう気を遣うこともないですが、もし地方出身の人だったりすると、文化も習慣も大きく違うだろうし、きっと大変でしょうね。

 といっても、まだ妻方の親戚筋のつきあいはそう密ではないので、世間一般に言うほど大変なものでもないです。系図を書いてもらって、誰がどういう関係なのか、理解に励んでいます。

 しかし、子供たちも集って、賑やかな楽しい宴会となりました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

10年目、上海の無鉛ガソリン

 1997年10月1日に、上海市で無鉛ガソリンが使われるようになりました。2007年10月1日で満十年になります。

 このころ、私もすでに上海にいましたが、とにかくこの上海はすごい排気ガスとホコリでして、今の比じゃなかった。街には原付自転車も一杯走っていて、その後ろで信号待ちをするものなら、排気ガスで目がしみました。いまでは、上海市中心部では原付自転車は走っていませんが、郊外ではまだまだ見ます。
 
 その当時に、無鉛ガソリンが使われるようになったというニュースをみて、げ、まだ無鉛ガソリンを使っていなかったんだ!と驚いたことを記憶しています。ちなみに、日本では1970年代にかけて無鉛ガソリンを使うようになったようです。

 上海の子供たちに対して、上海の小児科で有名な新華医院が調査を行っていました。
 この中で、上海各区の2041人の児童に対して、鉛中毒の疫学的調査が行われていて、1997年のころは0歳〜6歳で血中の鉛濃度が基準値である100μg/lを超えていた児童が37.8%もいました。ところが、10年後の今では3.9%に減少していて、やはり無鉛ガソリンへ切り替えたことによる成果は非常に大きいようです。

 でも、上海以外のエリアでは、あまり無鉛ガソリンについての情報を聞きません。田舎からの車が、よくない燃料で車を走らせていることは、十分に考えられます。

 現在では排ガスからのリスクは減りましたが、今度はおもちゃなどからのリスクが高まっています。アメリカで中国製玩具に鉛が含まれていたことが大きなニュースになっていましたが、例えば劣悪なクレヨンや色鉛筆を使った絵を描いた後、手を洗わなかったりすると、これもやはり鉛摂取のリスクが高まります。

 なぜ、子供の鉛摂取が多くなるか?
 たとえば、排ガスだったら、ちょうど車やトラックのマフラーの位置が子供の身長の高さになると、排ガスを吸うリスクが高まります。さらに、子供は大人と違って鉛の排出機構が完全ではなく、吸収されやすいという問題があります。

 鉛中毒となると、知能の成長に影響が出たり、貧血を起こしたりします。鉛中毒の予防には手洗いの励行が必要です。親のちょっとした気遣いで、防げる問題でもあります。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類