2007年10月19日

貴州の漬物を私が受け継ぐ

 また貴州ネタですみません。私にとっては、それほど衝撃的な今回の旅行だったのです。

 実は、今回上海に戻ってくるにあたって、貴州省銅仁でお世話してくださった楊先生が、先生のご自宅で100年以上伝わる(話によると先々代のものらしい)漬け物の種をわけてくださいました。

 貴州省の漬け物は、中国語では「泡菜」といいまして、キムチなどと同じ扱いの名称となっていますが、ものは全くちがいます。
 メインは赤カブかもしくは赤大根で、上海では赤カブが手に入りにくいので、私の家では赤大根を使うことにしました。ちなみに、白い大根は水分が多すぎてダメらしい。赤唐辛子をいれて、辛さを引き立てるのは、この地方の特徴です。

 

これぜんぶ漬け物のための壺です


 貴州人はほぼすべての家庭で、「泡菜」の壺を持っています。もちろん、私も貴州から買って帰りました。上海にもあるのですが、どうもいいものが見つからなくて。

 この壺は、普通の壺とはすこし変わっていて、壺の口に溝がついていて、溝に水をいれます。そうして、上からお椀のようなフタをかぶせることで、雑菌がはいらないようにしっかりと密封できるようになっているのです。

 すばらしい伝統の知恵だと思います。

 貴州の漬け物の特徴は、なんといっても酸っぱいこと。これは、乳酸菌の影響といわれていて、塩辛くないのがヘルシーだと思います。脂ぎったモノを食べすぎて消化器が弱っているときなど、お勧めですよね。

このなかに先祖代々の乳酸菌が繁殖しています


 我が家でも、今日花木の市場で赤大根をかってきて、楊先生から頂いた先祖代々の種を使って、漬け物をつくりました。

 1週間ほどもすれば、立派な貴州泡菜ができてくるはずです。

 自然の恵みに感謝、感謝です。

貴州人は漬け物が大好き
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

貴州省で買った農産物(おみやげ)

 ごくごく一部ですが、貴州省から担いできたおみやげの一部をご紹介します。

 このおみやげの中のものをすべて言い当てることができたら、あなたはかなりの中国通です。

 文旦や香腸(中華ソーセージ)は分かりますよね。しかし、この香腸がうまいんです。「なんだ、華南にもあるじゃん。」と言われそうですが、大きな違いは花椒が入っている点です。これが隠し味でしょう。

 赤いのはトマト。上海でたべるトマトとは全く違います。小ぶりで酸味が強い。この酸味がポイントで、貴州料理では野菜と言うより「調味料」として使われます。

 その上にある木の皮は杜仲の皮です。生薬ですね。料理などにも使えるので、持って帰ってきました。上海より安くて新鮮でした。

 その前にある枯れ草のようなものは、霉干菜。
 なんてったって、我が家では霉干菜扣肉を作るのに必要です。香りが最高で、よだれが出そう。
 霉干菜扣肉は、上海人が好きですよね。いわゆるブタの角煮です。日本ではなかなかうまいのが食べられない。

 その前にあるビニール袋は、花椒です。四川料理、貴州料理に欠かせません。農民から分けてもらったもので、香りが強烈。リュックの中は、このにおいで充満しています。

 その上にあるのがニンニク。クルミも特産品です。認知症予防に、クルミ3つを手の上で転がすのも、なかなか乙です。

これが花椒。香りの強さは上海のモノと比較できない。


 私が生まれて初めてみた野菜(果物?)が、この土瓜です。

 貴州省では、お腹を満腹にするために、農民たちがよく食べていました。そのまま生で食べることができます。身は白色。

 実際食べてみると、水分が非常に多い。それほど甘くないですが、食べた感触は梨です。こんなものが地面にできるとは、不思議。あまり肥えていない土地でも簡単に栽培できるようです。

 おやつ代わりのように食べます。

これが土瓜


 貴州料理・四川料理に欠かせない落花生はキロ単位でいただきました。鉄道で持って帰るのが大変だったのですが、もう半ば強引に持ってかえらせられました。(笑)

 上海でも、宫保鸡丁なんかで使われますよね。貴州では食事をすると、麺類も含めて、必ずどこかに落花生が使われています。落花生は煮てもいいし、炒めてもいいし、すごくいい風味がしてきます。

落花生はしばらく楽しめそう
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

再び上海を飛び出す予定

 私にとってはグッドニュース。
 貴州省への視察を終えて間もないですが、今度は中国西部エリアの取材旅行の仕事が舞い降りてきました。また、中国への探求心に火がつきます。

 今回も夜行列車をふんだんに使おうと思っています。(時間節約のためでもあるのですが。。)でも、そうすることで地に足が着いた旅をしていただきたいと思っています。
 メンバーにはイギリス人もいて、国際色豊か。

浙江省義烏駅、駅がきれいになっていました


 私のブログ、「我が愛しの上海へ」は、いよいよ「我が愛しの中国へ」に書き換わる日も時間の問題になってきました。(笑)

 正直、ブログを始めた頃、恐れ多くて「中国」という言葉を使うのを遠慮していたのです。

 中医学からのめり込んだ中国の文化ですが、各地を旅行をすると、自分でもいまだに夢中になっていることが分かります。

 もちろん、上海がイヤになっても、中国はまだまだ広いですし。

 そして、やっぱり中国が好きなんだなと。

 中国を教えてくれた、私の上海人の妻にも感謝しています。

 今回の目的地は、蘭州・成都・西安。

 いま最高のプランをご提供するために計画していますが、プランを立てながら心底ワクワクしています。

 おまけですが、それぞれの地にいる私の友達たちとの再会も実現したらいいなあ、と思っています。。

 今年は私にしては本当に移動が多い。中国を飛び回っている1年です。

 来年はいよいよ世界かな(笑)。
 
 私の第3の故郷であるスコットランドにもいつか戻りたい。。。

 上海エクスプローラーも上海にとどまらず日々進化します。

 がんばりますね、編酋長。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類