2007年10月22日

隠れ家的?福一零三九

 わが上海奈良県人会の最高齢メンバーであるN名誉会長が、いよいよ日本に本帰国されることになり、今日県人会幹事が集って、お別れ会をしました。N名誉会長は、74歳。途中、ガンの手術も乗り越えられ、我々よりも元気なお姿で、バリバリ現役でお仕事されておりました。頭が下がる思いです。

 さらに、奈良県の荒井知事がいよいよ上海に来られることになり、そのための準備の打ち合わせも。上海奈良県人会でも、全面バックアップしていくことになり、詳細はまた県人会のブログ(掲示板)に発表します。おそらく、年明けになりそうです。

『福一零三九』の外観


 今日利用したレストランは、愚園路1039号にある『福一零三九』という、純正上海料理の店。
 愚園路からすこし内側にはいったところに位置する、オールド建築の中にあり、上海料理といってもかなり高級な部類に入ると思います。女将は流暢な日本語を喋ります。また、インテリアも、ちょっと古そうな1930年代のオールド上海を彷彿するような店です。

 何よりもよかったのが、味付けがなかなかあっさりしていて、食べた後も喉がほとんど渇かなかったところからも、化学調味料率はかなり低いのではないかと思います。また、盛りつけも美しく、料理人が丹精込めて作っている様子を想像できました。

 日本からくるお客さんを接待するのにも、とてもいいレストランだと思いました。ただし、料金もそれなりかかります。

 上海蟹を食べたワケではないのに、危うく財布のなかのお金が全部なくなるところでした。(笑)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

重陽節の重陽餻

 日本と同様、中国では伝統的なイベントでは、やはり伝統的な食べ物が市民に人気を集めます。

 今年も重陽の節句の日がやってきました。旧暦の9月9日、すなわち今年の10月19日がそれにあたりました。

 上海の老舗点心屋では一斉に重陽餻を売り出します。この写真は、南京西路の王家沙のものです。

 山のあるエリアでは、この日にたかいところに登るようです。
 例えば、広州にも、この頃に山に登る習慣があります。広州の山といえば白雲山。今年は入場制限もあったようです。

 上海のように、山がないエリアでは重陽餻をたべて、重陽の節句を祝います。餻の発音がに似ているから、毎日進歩するという意味で縁起がいいのです。

 しかし、今日買った王家沙の重陽餻は美味しくなかった。一応、餅米や米の粉に小麦を混ぜて蒸すものなのですが、粉のひき方が荒く、舌触りがよくない。

 さらに、砂糖の使いすぎか、甘ったるかったです。

 でもまあ、上海での年中行事なので、一応毎年この時期に食べています。



  ちなみに、9月9日の「9」の時は、中国語で「久」の発音に似ているので、この日が長寿と関係があり、中国政府は9月9日を敬老の日にしています。

 上海市では、ちょうどこの敬老の日を境に、70歳以上の高齢者に対して、市内のバス・地下鉄を無料にする制度を始めました。(ラッシュ時間帯は除く)

 敬老の日に、なかなか粋なプレゼントをするものだと思いました。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類