2007年11月08日

上海から天津をタクシーで??

 昨日乗ったタクシーの運転手の話。

 運転手といつもいろいろな話をするのが私の楽しみの一つでもあるのですが、その中で必ず聞くのが、今まで最も遠いところはどこまで?というネタです。

 よく、南京とか答える運転手が多いのですが、今日の運転手は最長記録で、なんと天津まで行ったことがあるようです。虹橋のギャラクシーホテルから天津まで。この乗客は、夜に急用ができて、列車も飛行機もなく、仕方がなくタクシーでぶっ飛ばしたそうです。所要時間は約12時間ほど。運賃は9000元で走ったそうです。もともと、1万2千元を提示したそうですが、値引いて9000元で落着。

 南京ぐらいだったら、上海のタクシーはよく行っているようです。運賃の相場は1000元前後。所要時間は2時間半ぐらいです。乗客はたまにぼそっと「南京・・・」という人がいて、「上海の南京路か、江蘇省の南京か?」と確認することが大切だといっていました。確かに、2カ所はまったく違いますからね。

 あと、温州にもよく行くそうです。温州は商売人が多く、金持ちも多い。鉄道や飛行機でも行けますが、やはり便利なのが高速道路が走っている車で、商売人はタクシーをよく利用しているみたいです。

 今日の運転手は、この道10年のベテラン。シャレード時代からタクシーを運転していて、昨今の燃料代の高騰に頭を痛めていました。上海の赤いシャレードタクシー・・・、悪名高くて懐かしい。とにかく、すごいタクシーでした。よく事故も起こしていて、運賃は安かったけど、リスクも大きかった。そんな彼も、いまはサンタナを運転しています。

 10年前を比較すると、燃料代はなんと3倍以上に高騰していて、しかも会社に納めるお金も増える一方。上海のタクシーは、広州などと違って、車は運転手のものではないので、車がよくなれば、当然会社への上納金も増えるのです。

 あと1ヶ月ほどすれば、上海でもタクシー代があがります。初乗りで1元から2元程度というのがウワサですが、確かに運転手の待遇と労働条件を改善してあげないと、上海のタクシーの未来はありませんね。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類