例年、気温がぐっと冷え込む立冬前後で、オスが美味しくなるのですが、今年もその時期がやってきたようです。
一方で、メスの方は、卵が熟しすぎの感じもあり、手足の肉の量もオスに比べてあまり多くなく、ちょっと物足りないかもしれません。やっぱり、この時期は形の大きなオスの蟹を楽しんでみてください。
昨日も、蟹農家の患者さんから上海ガニを6匹頂きました。我が家の食べ方は、せいろで蒸さずに、蟹をそのまま熱湯に放り込み、20分ほど煮詰めます。こうすると、お湯の中で蟹の表面も洗われるので、比較的衛生的では?というのでそうしているのですが、火が中までしっかり通るというメリットもあります。
よく陽澄湖に行くと、蟹を養殖池から出してきて、その中から好きなモノを選べますが、選ぶときのポイントは、やはりカゴから出てきてウロウロしている蟹が良いようです。上海蟹の動きはかなり活発です。
この時期、蟹は産卵や繁殖のために移動しますが、移動を試みる蟹ほど、よく成熟しているといいます。
まあ、日本の毛ガニや松葉ガニほど美味しくないかもしれませんが、蟹は上海の食文化の要の一つです。シーズンに一度は賞味してみるのもいいかもしれません。
紹興酒が美味しくなりますよ!