上海人の食生活は、塩分を摂取しすぎているというデータがありました。確かに、上海で食べる中華料理を見てみると、調理の段階で、ガッと食塩や化学調味料を入れる光景を見かけますが、見るからにコントロールが難しそうです。
私も、上海の患者さんに、日本人は塩分の摂りすぎにすごく気を遣っているのだよ、ということを話しますが、上海人のいう薄味でも、我々日本人からみるとまだまだ薄味ではないように思います。個人差はありますが。。。
ちなみに、WHOが定める健康な成人が1日に摂取する塩分の量の目安は1日6グラム未満。これに対して、中国人が平均して摂取している塩分の量は12グラム。約倍ですよね。ただ、日本人もあまり人のことをいえるわけではなく、厚生労働省のデータで1日平均の食塩摂取量は11グラム〜12グラム程度。日本食でも結構塩分を摂ってしまいがちです。
一方で、上海人の場合、上海市塩務局のデータで、1日平均6グラム〜10グラム、上海市の疾病予防コントロールセンターのデータでは、上海人1日平均10グラム以上となっています。
甘口の上海料理でも、しっかりと塩分を摂取してしまっているようです。
塩分の摂取量が多ければ、高血圧や心臓・肝臓・腎臓に影響を与えることはご存じの通りですが、最近の研究で、塩分を摂取しすぎると尿から排出されるカルシウムが増え、カルシウムの吸収が妨げられるということも言われています。
日頃から薄味を心がけたいものです。
2007年11月15日
塩分を摂取しすぎている上海人
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類