2007年11月23日

中医学理論で盛り上がれる会食

 こうして、日中の中医学の専門家が集ることのできる会食など、最近は滅多にありません。20年ぐらい前はよくあった日中の交流も、最近下火になってきています。

 新天地の薬膳料理の店「百草伝奇」で上海中医薬大学の教授で、私の恩師の一人でもある張再良先生も交えて、非常に有意義な会食になりました。日本から参加したメンバーも、中医学の世界では名の通った先生方ばかりです。

 日中で国が違っても、中医学の基礎は変わりません。そういう共通の基盤があることは、本当に励みになります。

 でも、私より若い日本の医師たちが続々と中医学の世界に足を入れだしています。これは最近のちょっとした変化です。今回、そんな先生方も交流できたことは、中医学をやっているものからすると、非常に嬉しい。

 私も、さらなる上を目指してがんばらないと。

 

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

地震大国中国

 世界の陸地面積の7%を占める中国。しかし、20世紀で発生したM7以上の地震のなんと35%以上は中国で発生し、20世紀の全世界での地震の死者120万人のうち、中国は半分近くの59万人を占め、世界一位である。。。。

 考えてみれば、中国全土でみると、地震は非常に多いです。上海でも、上海の直下型地震ではないにしろ、96年にもしっかりと揺れました。

 そこで、中国政府は、2010年までに主要都市でM6程度の地震に耐えられるように対策を講じるようです。市民の地震防災の知識の普及率を40%にまで高め、20万人規模のボランティアを結成、さらに地震発生後24時間以内に被災者が生活・医療面での救助が受けられるという目標を立てています。壮大な目標ですが、これは並大抵のことではない。今の状態では、地震が発生したら机の下に避難するなんて、中国人のほとんどは検討もつかないでしょう。

 さらに、中国国務院から発表された『国家防震減災計画(2006年〜2020年)』では、中国の国家面積の50%でZ度以上の大地震が発生し、このエリアに23省が含まれ、さらに中国全国の100万人以上の都市の2/3が影響をうけるとしています。

 上海でも、万博開催にあわせて2010年上海万博地震防災研究対策のプロジェクトチームを発足させます。長江デルタエリアでの地震や津波観測を強化するとか。

 閔行区では、市民の避難シェルターを作ったという話も聞きますが、早く対策を進めて欲しいものです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類