タクシー運転手は上海人しかなれない特権だったのですが、最近ではなり手がおらず、郊外出身の人が増えています。思えば、90年代半ば、タクシーの運転手といえば花形職業で、銭を稼ぐ手っ取り早い職業だったのですが、今ではその面影すらありません。
上海市では、人で不足を解消するため、大手のタクシー会社でも郊外出身者を使い始めていて、その割合は全体の50%〜60%になるようです。『新民晩報』がおもしろい記事を書いていました。
まず、タクシー1台当たりの1ヶ月の走行距離は平均で1万2千キロにもなるそうですが、上海市中心部出身の運転手は1日平均400キロ程度走るのに、郊外出身者は平均450キロ。
さらに、仕事をする時間も平均で19.08時間であるのに対して、郊外出身者は21時間以上。タクシーの速度記録を調査すると、最高時速も時速120キロを超えていることもあるとかで、速度超過・時間超過・距離超過は郊外出身の運転手にとってはごく当たり前になっているようです。
さらに、郊外出身者の特徴として、郊外を運転したがる、浦東空港にずっと張り付いている、というようなことがあるそうです。
もちろん、自宅が郊外にあるわけですから、出勤までの往復も時間がかかる。
こうした現象が、タクシーの安全に対して大きな脅威となっているのは確かで、居眠り運転の原因にもなります。とりわけ、郊外出身の運転手は上海市内中心部の道路を知らない。これは致命傷です。
ただ、広州のように四川省や安徽省出身の出稼ぎ労働者がタクシー運転手になっているのに比べると、上海はまだまだマシ。広州では、この私でも度々運転手に騙されていますから。。。
2008年01月07日
危険なタクシー運転手!?
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
ぱっとしない日本メーカーパソコン
中国から日本メーカーが見事に撤退してしまった携帯電話。ソニーエリクソンがまだがんばっているが、そのほかのメーカーは見事になくなりました。
思えば90年代後半にかけて、上海であれほど、日本の携帯電話が一世を風靡したのに、今や一部SIMカードを解除した携帯電話が地下で流れているほかは、上海で日本メーカーの携帯電話を見ることがなくなりました。
これと同じような現象が、ノートパソコンの市場にも出始めています。例えば、日本のノートパソコンで圧倒的な優位を誇っているNECが、今や上海の市場ではほぼ見かけなくなったし、東芝や富士通もがんばっているものの、中国では昔ほどの勢いがなくなっているのも事実です。
『羊城晩報』が報道した中国のPCブランド注目度ランキングでも、1位は聯想で、2位がHP、4位にDELL、7位にアップルが入っているものの、日系は辛うじて10位にソニーが入っている程度。韓国系は9位にサムソンが入っていました。(百度の調査による)
日本のメーカーはすごくいい製品を作っているはずなのだけど、中国のマーケットでは今ひとつ受け入れられていません。
確かに、パソコンの中でも、ノートパソコンは低価格化の競争にさらされていて、まともに中国メーカーと太刀打ちするのは難しいかもしれないけど、中国メーカーが急速に追い上げているのも事実です。携帯電話の教訓からも、やはり中国では中国人に受けるような商品を開発していかないとダメなのでしょう。物作りで発展してきた日本だけに、ちょっと残念です。
携帯電話の二の舞にならないよう、今後の動向を注意して見ていきたいものです。
一方で、携帯用ゲーム機にしても、中国で正式に売られていないはずなのに、実際にはすごいシェアにまで成長しています。SIMロック解除のシャープ製携帯電話同様、上海の地下鉄に乗って見てみても、遊んでいる人がどれだけいることか。
こうした現象をただ指をくわえて見ているだけではなく、もっとビジネスとして大きく発展していくべきなのではないでしょうか。
思えば90年代後半にかけて、上海であれほど、日本の携帯電話が一世を風靡したのに、今や一部SIMカードを解除した携帯電話が地下で流れているほかは、上海で日本メーカーの携帯電話を見ることがなくなりました。
これと同じような現象が、ノートパソコンの市場にも出始めています。例えば、日本のノートパソコンで圧倒的な優位を誇っているNECが、今や上海の市場ではほぼ見かけなくなったし、東芝や富士通もがんばっているものの、中国では昔ほどの勢いがなくなっているのも事実です。
『羊城晩報』が報道した中国のPCブランド注目度ランキングでも、1位は聯想で、2位がHP、4位にDELL、7位にアップルが入っているものの、日系は辛うじて10位にソニーが入っている程度。韓国系は9位にサムソンが入っていました。(百度の調査による)
日本のメーカーはすごくいい製品を作っているはずなのだけど、中国のマーケットでは今ひとつ受け入れられていません。
確かに、パソコンの中でも、ノートパソコンは低価格化の競争にさらされていて、まともに中国メーカーと太刀打ちするのは難しいかもしれないけど、中国メーカーが急速に追い上げているのも事実です。携帯電話の教訓からも、やはり中国では中国人に受けるような商品を開発していかないとダメなのでしょう。物作りで発展してきた日本だけに、ちょっと残念です。
携帯電話の二の舞にならないよう、今後の動向を注意して見ていきたいものです。
一方で、携帯用ゲーム機にしても、中国で正式に売られていないはずなのに、実際にはすごいシェアにまで成長しています。SIMロック解除のシャープ製携帯電話同様、上海の地下鉄に乗って見てみても、遊んでいる人がどれだけいることか。
こうした現象をただ指をくわえて見ているだけではなく、もっとビジネスとして大きく発展していくべきなのではないでしょうか。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類