広東エリアに7万軒あるといわれている香港系の加工貿易工場が今悲鳴を上げているようです。香港の『文匯報』の報道によると、いま広東省の香港企業が、コスト上昇と労働力不足で苦境に立たされていると書いています。
上海〜蘇州エリアでも台湾企業の撤退が始まっているという話は最近私もとくに聞きますが、華南、お前もか?といった感じですね。
とくに、香港企業が集っているのが広東省東莞市で、ここでは香港企業と政府との間で毎月協調会議が行われているようですが、悲壮な現実を背景に、感情的な討論になることもしばしばのようです。
せっかく長年かけて築きあげてきたものを放棄したくはないけれど、残念ながら体力的にも再生する力がない。そうやって、2007年には香港系工場の3割が東莞をあとにしたと書いています。
香港工業総会では、これから2〜3年の間に、華南エリアの珠デルタエリアでは1万〜1.5万軒の香港の工場が倒産や合併の憂き目にあると指摘しています。
中国での産業構造そのものが、猛スピードで変化しているのは事実で、この変化に対応できない企業は、今後どんどんと消滅していく厳しい局面に立たされています。
香港企業が大陸で倒産する大きな原因に、かの有名な「三角債」にあるといわれています。一時問題になっていましたが、ここに来てまたぶり返しているようです。
そのほか、華南での生産コスト上昇も大きな影を落としています。全体では2007年1年で生産コストが20%上昇したと香港工業総会が分析しています。 また、環境に対する政策の強化、社会保障へのコスト上昇、さらにグローバル化した経済に対するリスク管理の甘さ、それに追い打ちをかけるかのように、労働者の人手不足があります。
昔のように、中国で安く労働力を供給できる時代は終わりつつあります。
2007年はこうした現象が華南エリアを中心に一気に吹き出し、古くから操業している香港企業を直撃しました。
急激に発展している中国は、確かに魅力あるマーケットですが、打ち上げ花火のようにば〜っと打ち上げて、その次の瞬間には消えてしまうような、そんな危うさが絶えず潜んでいます。
2008年01月10日
苦境に立たされている香港企業
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
今日の浦東、朝からすごい霧
このところ、上海では毎日のように朝に霧が立ちこめています。
朝だけでなく、昼間もガスでぼやーとしています。写真撮影をするのも難しいことがあります。
今日も書斎から外を見てみると、真っ白の状態。
交通機関への影響も心配されます。
さすがの私も、霧の濃いときは朝の運動に行きません。大気中の汚染物質濃度が増大するからです。
霧の日は、喘息など呼吸器に疾患がある人も、できるだけ外出を避けるのが賢明です。
朝だけでなく、昼間もガスでぼやーとしています。写真撮影をするのも難しいことがあります。
今日も書斎から外を見てみると、真っ白の状態。
交通機関への影響も心配されます。
さすがの私も、霧の濃いときは朝の運動に行きません。大気中の汚染物質濃度が増大するからです。
霧の日は、喘息など呼吸器に疾患がある人も、できるだけ外出を避けるのが賢明です。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類