2008年01月12日

人の話を聞いてもらう

 今日は、妻の高校時代の同級生がどっとやってきて、我が家に遊びにきています。
 妻は、高校時代、寄宿舎で共同生活していたので、大学を卒業しても同部屋たちの仲間意識は強く、よく往来があります。
 進学校だったので、みんな各業界で活躍しており、キャリアウーマンとしてばりばり働いていますが、ちゃんと子育てにも励んでいるようです。

 上海人の女の子ばかり8人も集ると、さすがに賑やかなもので、集ってはトランプをしています。

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 中国人に仕事をしてもらうときに、最大の問題の一つとして私が認識しているのが、いかに彼らにしっかりと話を聞いてもらえるかという点です。

 患者さんにしてもそうです。

 こちらがしっかりと説明してあげても、そのときには納得しても、次の瞬間には同じ質問をしてくる人がたくさんおられます。とくに、説明をじっくりと聞くことが苦手なのか、結論を単刀直入に判断してしまい、結果的に過った判断をしてしまうことがよくあります。さらに、理解がおおざっぱすぎて、細かく物事を成し遂げられないというケースも多いように思います。すなわち、結論は知っていても、真ん中がズボリと抜けてしまっているのです。

 だから、中国の人に対しては、説明し終わったあとに、相手にもう一度復唱してもらうほどの慎重さが必要だと感じることがよくあります。特に、重要事項に関してはそうしてもらっています。そうすることで、お互いの信頼感も増しますし、私も安心です。

 日本人はとかく「あうん」の呼吸を大事にし、メールなどで相手に指示をする場合も、空気を読むような表現をよくしてしまいがちですが、ことに中国人のように、似ているようで似ていない言葉を違う人に対しては慎重に慎重を重ねた方がよさそうです。

 その背景にあるのは、日頃から中国人の間では、物事の説明を聞いてとか、説明書をみて何かをするというトレーニングが、十分にされていない人が多いのも原因ではないかと思います。設計図を書いて、節々まで十二分に考慮したものを提案しても、結局現場では忠実にやってくれない。我流になってしまっているのです。

 これを痛いほど感じたのは、我が家の内装をしてもらったとき。私は自分でマンションを設計したのですが、いくら細かく図に書いても、できあがるとなにか違うのです。結局、大工には日本で撮影した写真を大量に見てもらって、まずイメージを作ってもらうことに専念し、彼らなりのやり方で私の理想に近づけてもらうという方法にしました。

 そうすると、それなりのものはできました。

 ある意味、文化が違うというというのはおもしろものです。日本的価値観から同じものを追求するのではなく、むしろ「郷に入っては郷に従え」的な発想で、全く別なものを「予想外」に生み出す喜びを感じるのも楽しいかもしれません。

 それが、きっと中国人の大らかさなんだと私は理解しています。だって、個人差がありすぎて、判断・価値観を共有できることがなかなかないのですから。

 中国はむしろ、その違いを楽しむ文化なのかもしれません。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

上海で写真撮影は難しい

 上海で写真を撮るのは難しい。

 もちろん、軍事施設とかは絶対だめだと分かりますが、例えば上海の地下鉄駅もよく注意されます。
 純粋に鉄道が好き(鉄ちゃん)で、駅や列車の写真を撮っていますが、上海の地下鉄の駅、コンコースは写真撮影禁止のようです。「鉄道マニア」と駅員に説明しても、分かってもらえません。

 確かに、ヨーロッパに居た頃は、防衛上の問題から駅での撮影禁止というのはありましたが。

 この写真は、コンコースで地下鉄を見ている人をカットにしようと思ったのですが、やはり案の定、注意されました。なぜダメなのかよく分からないので、理解に苦しみます。

 あと、よく注意されるのがレストランでの撮影。美味しい料理があったら、このブログでも書いてみたいと思うのですが、写真を撮ろうとすると店員さんがやってきて制止されたことも数々ありました。事情を前もって説明しても分かってもらえません。

 どうも宣伝してもらえるというよりむしろ、盗まれるという意識が先に働くようです。特に上海ではこの傾向が強い。地方ではそうでもないのですが。。。

これも、撮影直後に駅員から注意されたカット


 これが逆に、日本だったら、事情を説明すると喜んで撮らしてもらえるのです。

 メニューは確かに著作権もあるのでダメだと理解できますが、上海では内装などの意匠も驚くほど厳格に守られています。

 今日も、浦東のある高級西洋レストランで、ビルの上で、夜景がきれいから夜景写真を撮ろうとしたところ、店員が飛んできて制止されてしまいました。撮影禁止だそうです。もちろん、個室で私一人しかいない状態だったのですが。。。

 中国では、よく他のものをコピーして儲けている人がいます。
 だからこそ、余計に他人に対して厳しく自己防衛しているのでしょうか。

 中国に来られる皆さん、写真撮影にはご注意を!
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

賞味期限切れの食品を買ってしまったら

 2007年は、日本で賞味期限「改ざん」が大きなニュースになっていましたが、ここ上海ではちゃんと賞味期限は書いてあるのに、賞味期限「切れ」の商品が普通にスーパーに並んでいることがあります。さらに、賞味期限内であるのにすでに変質してしまって、とても食べられる状態でない食品、たとえば卵を買っても、パックの中の1つ中身が黒くなって腐っていたりとか
これらの例は、私自身が上海で経験しています。

 いつも、賞味期限はしっかりと見ているつもりでも、見忘れたときに限って賞味期限切れの商品を買ってしまっている私なのですが、そういうときはどうすればいいのでしょうか?

 上海市食品薬品監督管理局によると、規定により賞味期限切れの食品に対しては、スーパーに対して返品して、さらに新しい商品をもらい、それに相当するお金も返却されます。ただし、レシートが残っているのが前提なのですが。。。レシートがなくても、商品のバーコードさえ残っていれば、どうにかなる場合もあります。

 では、レストランなどにいって食中毒になったらどうするか?まずは、上海市食品薬品監督管理局のホットライン962727に電話することです。

今年の正月、熊野本宮で引いたおみくじは大吉でした


 さらに中国の場合、病院にいってもカルテや検査結果は患者自身が保管できるシステムになっているので、これら記録を持って、上海市食品薬品監督管理局の24時間ホットライン962727に電話するのが良いようです。店に直接訴えても、らちがあかないことが多いですから。ちなみに、ローカル病院に診察してもらったときに発行してもらった領収書やカルテさらに検査結果は、しっかりと自己管理しておくことが中国ではとくに大切です。なにか問題が発生したときの法的証拠になりますから。

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 話は変わりますが、昨日カルフールの総菜売り場を歩いているとき、店員が不注意にもトレイに積んであった鳥の丸焼き十数個をトレイごと地面に落としてしまった光景を目撃しました。

 店員はかなり青ざめていましたが、その後この鶏肉の運命がどうなったのか、ちょっと気になっています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類