2008年01月31日

中国式(台湾式)忘年会

 中国では今まさに年の暮れです。

 忘年会が非常に多く、親戚や家族、親友の忘年会(年夜飯)に関してはまず顔を出しますが、さすがに多すぎると体を壊すので休ませてもらいました。

 先日は、ある台湾系の病院の忘年会。行きたくなかったのですが、師匠の鞄持ちということで行かされました。
 30テーブルぐらいのデカイ忘年会でした。大陸では、忘年会のことを「年夜飯」といいますが、台湾系はよく「忘年会」や「旺年会」といった言い方をします。

 どうも私はこの中国式の宴会が苦手で、どのようにリアクションしたらいいのか困るのです。食べる物はどんどん運ばれてくるし、私は下戸でお酒が飲めないので乾杯はできないし、舞台ではなにか盛り上がってるけど、なんか身内だけが盛り上がって、外から見ている私たちは笑えないし。作り笑いをしながら、時間が過ぎるのをひたすら待つ。

 まさに「忍耐」

 ちなみに、上海エリアだったら下戸でも困りません。「飲めない」とはっきりいえばいいのです。それでも飲ますのなら「あんたとは友達ではない」といってやってもいいぐらいです。 私は北方エリアでも「飲めない」と押し切りました。大抵、相手が「飲め、飲め」と進めてくるのは、「話題がない」、「場が盛り上がっていない」のどちらかなので、中国語でちゃんと話題を保てることが大切なのです。こんなところで命を縮めたら情けないです。

 でも、本当に私と親しい友達や、長くつきあっているビジネスでの仲間たちは、中国人であろうと私に酒を勧めません。だから、下戸であることは、逆にその中国人と私の距離を知る一種のバロメーターでもあると思っています。例えば、下戸でも「宴会場」で私と話ができる中国人だったら、「よし、いっしょにやろう」という気にもなりますし、成功率も高い。

 中国の企業や病院の忘年会では、大きければ大きいほど、会社が儲かっていることの象徴で、派手に派手になります。料理も野菜1品以外、あとすべて肉類というのが定番です。日本だったら、1ヶ月かかってもこれだけの肉類を食べることはできないでしょう。中国にきて太らない、メタボリックにならないほうが不思議なぐらいです。

 加えて、台湾系の忘年会は、やたら舞台ものが多い。社員がなにかやったり、抽選をやったり。私はこの抽選というのも嫌いで、抽選であたってもちっともうれしくない。どんなものでも「ばらまく」という行為には全然楽しめないのです。行ってみれば浪費の象徴なのでしょうが、この抽選が中国人には異常なほど受けます。

 まあ、国が違えば企業文化も違います。あんまり醒めた目で見てしまうのも良くないので、ここはちょっと大人になって「ミッキーマウス」になったつもりで楽しみませんか!

 しかし、宴会料理とはいえ、まずい料理しか出せない店は失格!豚肉が高騰しているこのご時世に、持ち帰りすらする気にならなかった。。。

 まさに、浪費の山。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類