2008年02月29日

上海を守り続けている消火栓

 今日、外灘の方へ用事で出かけたのですが、いや〜、相変わらずすごい渋滞です。延安高架道路の出口が閉鎖になって、付近の道路が大変なことになっています。

 ところで、今日は外灘界隈を歩いていて、興味深いモノを見つけました。

 それは「消火栓」です。

 世の中には、「消火栓」熱中人もいると思うのですが、改めて上海の消火栓を見て見るとこれは面白い!

 おそらく租界時代か民国時代のものかと思われるのですが、記念に写真にとっておきました。なにか情報をご存じの方がおられましたら、教えてください。

 まず、この消火栓は上海で広く一般に普及しているもの。ただ、帽子の部分が金属なので、よく盗まれています。

 こちらのものは、外灘エリアの九江路で見つけたもの。

 形はいままでに見たことのないもので、おそらくもう使われていないかと思われます。前のマンホールもすっかりと禿げてしまっていますが、かなりの歴史を感じさせました。

 こちらは、中山東二路で見たもの。みんなが触るので、ピカピカになっていました。いつごろの時代かはわかりません。ただ、歩道の真ん中でよくぞ残っていたという感じです。

 きっともっと種類があるのかもしれません。

 今度消火栓を見つけにじっくりと散策してみます。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

再び冬虫夏草のお話

 中国の腎臓内科では、冬虫夏草がよく処方されます。といっても、天然物ではなくて、人工養殖されたモノです。効果的には我々はこれで十分だと考えています。冬虫夏草には、腎臓組織の繊維化を防ぐ働きあるなど、様々な研究がされている成果からなのですが、最近では肝硬変の治療でも使われています。

 といっても、もともと冬虫夏草は肺に関係のある疾患に効果があるとされていたので、咳や痰、喀血などの治療にも使われます。

 それは、さておき、ここで天然の冬虫夏草を使うべきか?という問題が生じてきます。

 私は基本的に高いお金を出してまで天然の冬虫夏草は使うべきではないと考えています。なぜなら、偽物を掴ませるリスクが非常に高く、また品種が違う場合も多いからです。冬虫夏草の品種の問題については、ここでも紹介しましたので詳しくは書きませんが、とにかく冬虫夏草でも様々な亜種があり、一概に西蔵や四川省の高原で売られているから本物というのもあてになりません。

 それだったら、むしろ人工栽培されて製品化されたモノの方が、品質が安定してよいということになります。

 最近、私のところへ冬虫夏草を本物かどうか調べて欲しいという人が何人かいましたが、結果はすべて偽物でした。この写真のものもそうです。見た目、かなり似ているのですが、例えば独特のにおいがしなかったり、ちょっと知識があれば偽物とわかるものばかりでした。

 これは、西蔵での冬虫夏草の乱獲と関係があります。専門家の西蔵への調査でも、最近冬虫夏草がめっきり減ったという報告が次々と出されています。専門家ですら捕獲できなかったこともあるぐらいなのです。

 ある報告書では、20年前は1平米あたり20本〜40本程度捕獲できた冬虫夏草が、いまではたった1本〜5本程度しかとれないとありました。また、捕獲できる標高も年々上昇し、いまでは4500メートル以上の標高でなければ捕獲がほぼ無理だそうです。

 さらに、冬虫夏草1本を捕獲するために、深さ10センチ程度の穴を掘らなければならず、これが高原植物しかない西蔵や青海省の高地に、深刻なダメージを与え始めています。

 今まで、冬虫夏草といえば遊牧民たちが副業で捕獲する程度でしたが、今では大挙して乗り込んで、大量捕獲する集団も発生しています。

 こうした西蔵の現状に、我々が無関心でいられるわけはありません。自然破壊は、長江を通じて上海にいる我々、強いては全世界の自然環境に影響を与えるのです。医療で使う分なら、理知的になって、人工栽培の冬虫夏草で十分なのです。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2008年02月28日

つわり?!

 さて、妊娠と分かってからうちの嫁さんはお仕事をしばらくお休み。医者という仕事は、まず感染のリスクが高いのと、ストレスが溜まりやすいので、それだったらもう「休んでしまえ」と英断したようです。
 妻の職場は公営の病院で、医師スタッフが多いというのにも恵まれていて、あっさりと休めるようです。

 それ以来、家で家事と日本語の勉強をしながら過ごしています。

 妊娠してからか、妻の食べ物に対する嗜好が大きくかわってしまい、油モノが一切ダメになってしまいました。中華料理はもともと油が多いので、ワンタンとかお粥などあっさりしたものを好むようになりました。

 ただ、今のところ油モノをみてもむかつく程度で、食べることに関してははそれなりに大丈夫なようですが、中華料理に油なしとなると、なかなか食べられる物がなく、日本食がベストということになります。また、これは私にとってもダイエットの格好のチャンス。

 中国の妊婦は食べ過ぎて太ることが多く、厳重にコントロールする必要があります。

 子供を3人産んだ私の実家の母親に言わせれば、しっかりと家事をして、できるだけ無理をしなくても、普通の生活をするようにとアドバイス。アイさんに頼りすぎてはダメだとクギを刺されました。

 たしかにそうですよね。私もがんばって家事をしないと。

 よりによって今年はオリンピックの年ということもあり、上海は空前のベビーブーム。大学時代の同級生の多くが妊娠しているという状態で、これからどうなるのだろうとかなり心配しています。

 
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類