2008年02月26日

厄介な患者と医師の関係

 『新民晩報』が中国の医療現場の中で、とくに敏感な患者と医師の関係について、医師を対象としたアンケート結果を紹介しています。私もかなり衝撃をうけてしまったので、ちょっとここにまとめてみると。。。

 今回のアンケート調査の対象となったのは、25歳〜45歳までの現役で働く中国の医師4353人。さて、このうち60%が同僚や自分自身が患者から暴力を受けたことがあると答えています。

 こんなことを書いている私ですら見たことがあるのですから、患者の医者への暴力は、中国ではかなり頻発していることがわかります。最近の日本の医療業界でもそういう傾向があることも聞きました。

 また、40%の医師が、仕事のストレスが重すぎると答えていて、プレッシャーに耐えられないとまで回答していました。その最大の理由は、やはり患者と医師との関係。

 そして、こうした悩みが日常的になり、日常生活のうちで、「不愉快に思うことが多い」と答える医師が全体の約6割にまで達していました。

 こうした精神的プレッシャーが、健康状態にも影響を与え、63%の医師が自分の健康状態が思わしくないと答えています。

 確かに、患者の病気を治療するというのが最大の喜びである医師が多い中で、やはり患者との信頼関係を如何に確立させていくのか、というのは中国ではとくに大変です。
 私も病院にいてても、患者とのなんらかのトラブルを目にしない日は殆どないのが現実なのです。

 たしかに、病院側にも問題があるかとおもわれますが、やはり患者サイドにも考え方の大きな起伏があり、医療がサービス業である以上、100%満足してもらうのには難しい現実があります。

 ちなみにこのアンケートでは、25歳〜45歳の医師の所得は、1000元〜3000元(1万6千円〜4万8千円)というのが全体の6割を占めています。これもどうにかしてほしいところ。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

2008年02月25日

中医じゃなくて漢方

 カルフールにいったら、光明乳業が販売している薬草入りヨーグルトなるものを発見しました。まあ、興味本位で買ってみたのですが、よく見ると「漢方本草」と書かれています。

 中国語で漢方というと、一般に日本の伝統医学を指します。中国の伝統医学は中医学と呼ぶので、「中医本草」と書かずに「漢方本草」と書いているのは、一つは「中医」という言葉が医学用語で自由に使えないのと、やはり中国人にとって「漢方」という言葉がもつ響きが関係しています。「漢方」というと、なぜかお洒落に聞こえてしまうのです。

 で、このヨーグルトの中に入っている薬草というのは羅漢果・貢菊・百合で、これを固めたモノがブツブツになって入っています。まあ、この程度の生薬で効果があるといえば私もよくわからないのですが、確かに「健康」というキャッチフレーズをもってくるのには聞こえがいいでしょう。

 中国の甘ったるいヨーグルトですが、これがまた意外にも女性などに人気があります。ヨーグルトといえば健康志向的なイメージが中国人の間にあり、そこに生薬エキスを入れ込んで、明らかに若い女性をターゲットにしたものだと見当が付きます。

 上海では10年前ぐらいまで牛乳すら大した種類がなかったのに、いまや選べるほど種類があります。ヨーグルトにしてもそうです。

 そこから、今では販拡のために各社様々な知恵を絞っているのですが、漢方ヨーグルトというのも、まあ分からないわけでもありません。

 私はというと、カスピ海ヨーグルトの菌を牛乳に入れ込んで、毎日ヨーグルトを楽しんでいます。完全に無糖にできるのが嬉しいです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

うちのインターホン

 なんというか、漫画を見ているというか。。。

 最近の上海のマンションは、たとえばガス警報器があったり、入り口の防犯ロックがあったり、そりゃ確かに便利になっています。

 だけど、ガス警報器は、窓を開けて、換気扇をまわして料理をしても、湯気だけで反応してしまうし、そのたびにガードマンがやってきます。

 この現象、うちだけかと思えば、多くの家でも同じのようで、すっかりガードマンも慣れっこになってしまいました。

 もっと困ったのはインターホン。

 回路が短絡しているのか、接続を間違えたのか、誰かが玄関でインターホンを押すと、少なくとも10軒ぐらいの部屋で一斉にブザーがなります。なぜ10軒ぐらいかとわかるかというと、一斉にブザーを鳴らされた部屋の人が、インターホンに出て応対し、会話が混線するから。

 このインターホンも何回も修理に来ているのに、ちっともよくならない。

 インターホンが一日何回もなると、確かにイライラしていまいます。

 しかしなぜだろう?

 しっかりと修理さえすれば、こんな煩わしい問題は発生しないのに、いつもほったらかしになってしまうのは、上海でよくあること。

 メンテナンスをしないからつぶれるのもはやい。

 仕方がないと思うしかないのか。。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類