2008年02月04日

梁朝偉、なかなか渋い!

 うちの編酋長もブログに書いていた映画「色・戒」。私もついに観てしまいました。

  原作は張愛怜。うちの嫁さんが大フアン。オールド上海を代表する作家で、上海市内にはいまでも彼女を偲ぶ建築物がたくさんあります。 彼女の愛人が特務隊だったこともあり、かなり迫真に迫ったストーリーとなっています。

 梁朝偉(トニーレオン)。いいですね。彼の独特の雰囲気に、私はすっかり取り込まれてしまった。いや、男惚れするようなタイプです。王力宏(ワン・リーホン)もいいのだけど、どうも彼の普通語がぎこちなくてちょっと残念。

 オールド上海マニアの私にとって、時代考証を観るのが楽しい。映画の中で霞飛路(今の淮海路)が出てきたり、思南路を通行止めにして撮影したシーン、外灘の北の端にある外白渡橋がでてきたり。あの蘇州河を挟んだエリアの違いというのは、あの戦乱当初大きかったのですよね。日本軍の検閲など、きっとそんな感じだったのだろうな、とか想像しつつ、魔都上海に私も吸い込まれそうでした。

築100年の外白渡橋は上海の歴史を静かに観ている。。。


 その当時、インド人が上海に少なくなく、交差点にたつ交通整理はインド人がしていました。三輪タクシーは、まさに今のサンタナタクシー。街を自由自在に走り回っている姿は、なかなか印象的。華やかな金持ちの生活もあれば、庶民の生活もある。この映画では、その両方が描き出されていました。

 湯唯がコーヒーを飲んでいた喫茶店、凱司令は、今でも南京西路にその店があります。当時の面影はないですが、上海人の間では有名な老舗洋菓子店です。

 映画の舞台となった1930年代当時の上海は、香港なんかよりもずっと発展していた大上海でした。私も、年配の方からそういった話をときどき伺いますが、映画をみるとますます実感していまいます。

 うわさのベッドシーン、たしかにすごかった。ただ、この映画ではベッドシーンがかなり大きな意味を持ちます。李安監督もそこにこだわったのでしょうか。理性にがんじがらめになった男と、理性と感情の狭間に立たされた女の悲しいラブストーリーです。

 2月2日から、日本で公開されています。
公式HP:http://www.wisepolicy.com/lust_caution/
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

レストラン衛生ランキング

 この時期、上海各地のレストランでは忘年会シーズンで、まさにかき入れ時です。上海市食品薬品監督管理局では、食品安全情報として、市民に対して利用客が急増しているレストランなど外食産業には行かないように呼びかけています。こういった店では、レストランの運営が追いつかず、安全性に対する対策がおろそかになることが多いからです。

 また、衛生許可証をちゃんと取得しているかもポイントです。ちゃんとした店では、客の見える位置に衛生許可証を掲示しなくてはいけません。

 あと、最近上海のレストランでは、入り口にAからDで食品安全についての対応状況を監督機関が評価した表が掲示されています。最高はAランクで、最低はDランク。まだDランクの店を見たことがありませんが、Dランクではちょっと食べられません。Dランクになると「差(劣っている)」というレッテルが貼られますから。

 写真の上海市内のあるレストランはBランクでした。表を見ると、生ものと火の通ったものの分別がちゃんとできてなかったようです。そんなことまで分かります。

 基本的に大手チェーン店はAランク〜Bランクが多いようですが、これからもこうした検査を強化してほしいものです。

 一般に、中国の中華料理系のレストランの台所は、店の裏にあり、目に付きにくいことが多い。中には、食欲を失せるような厨房で料理をしている店もあります。この時期、外食する人が急増するだけに、「おかしい」と思ったら食べずに店に抗議するぐらいの覚悟が必要です。

 といっても、昔に比べると上海の外食産業も衛生的になりました。もうひとがんばりということです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類