2008年02月09日

和室が役立った餃子パーティー

 春節の3日目以降は、親戚たちで集るのが上海での習慣。 

 今日は親戚一同が我が家に集っての餃子パーティー。今年は我が家がホストになりました。
日頃電話では交流はありますが、なかなかみんなが一同に集ることはなく、久しぶりです。

 結局、16人の予定がさらに4人増えて20人に。我が家の小さいマンションでは餃子パーティーはできないかと思いきや、和室が威力を発揮し、全員席につくことができました。

 私は、我が家にくる中国人の皆さんにも少しでも日本文化を体験してもらうために、和室をマンションに作りました。(単に私が畳で寝たいだけかもしれないが。。。)
 今回、親戚たちにも日本人の伝統文化である畳と掘りごたつは好評で、またたくさんの人が一度にくつろげるのでよかったです。親戚の中には、和室を自宅に作りたいと参観に来た人もいました。

 料理の下準備は妻と私で奮闘し、おみやげを抱えてやってくる親戚たちを迎えました。
 いや、玄関に並べられたおみやげの数が半端でなく、困ってしまいました。

 妻の親戚は、出版社や政府の役人、会社の社長やデザイナーなど職業も様々で、毎回集合すると会話も非常に盛り上がります。日本では親戚が集ることはなかなかないので、こうした上海の親戚たちが集まれることは、すごいなと感動しました。

記念撮影


 みんなで食事を楽しんだ後、世紀公園へ散歩して腹ごなし。

 そして、いよいよメインの餃子です。

 河南省出身の親戚が下ごしらえを一気に引き受け、みんなで餃子の皮を作って包みました。具はニラ系と豚肉系の2種類。

 餃子包みは、みんなで会話を楽しみながらできる作業なので、会話に花が咲きます。日頃、我が家ではワンタンをよく作りますが、餃子はなかなかしません。このチャンスに、中国北方の本物の餃子を教えてもらいました。

 手際よく作られる餃子に思わず見とれてしまいます。
 
 いや〜、よく食べました。形はあまり良くないけど、この分厚い皮と具のコンビネーションが最高。餃子は具を切る作業は大変だけど、実際に包む作業、煮詰める作業は時間がかかりません。また、餃子の皮はぜひ自分で作りたいところ。これが餃子のおいしさのポイントになります。ちょうど、手打ち蕎麦が美味しいように。

 忘れてはならないのは、餃子を食べるときは、餃子を煮たお湯「餃子湯」も一緒にスープとして飲みます。そば湯のようですが、これで餃子を食べたときのお腹の膨張感を和らげてくれます。効果はてきめんです。

 いや、今年は春節らしい春節をおくることができました。

 20人を同時に自宅で食事の接待ができたのも新記録。

 中国人と結婚すると、親戚つきあいが大変だという人も多いですが、私は以前から結構楽しんでいます。上海で生活している以上、彼らに頼ることも多いし、みんな私のよき相談相手です。
 
 2008年も1年無病息災でがんばれますように。

(補足ですが、上海の子供へのお年玉は1人あたり200元ぐらいが相場です。専用の真っ赤なお年玉袋がスーパーなどで売られています。)
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

いやな予感

 まだ連休のまっただ中というのに、私の上海の母校のある教科の主任教授から電話。

 大体、こういう電話が大学からあるときはろくな話ではありません。

「ウェイ、いまヒマか?」

「(一応春節休みなので)家でゆっくりしています。」

「じゃあ、ちょうど良い。一つ翻訳はってくれ、急ぎだ!」

「え?」

「パワーポイント100枚分。ある病院の医院長が春節あけに日本で論文発表するのだ。私でも翻訳できるが、君の方が適任だ。ただし、翻訳者の名前は伏せるように。院長とは知らなかったことにしてくれ。」

 いつものことです。きっと自分の手柄にしたいのでしょうね。で、休みだから自分もやりたくない。
 ギャラは?と聞きたいところですが、口が裂けても言えない。一応お偉い先生ですからね。(医学部は上下関係と派閥がウルサイのは日本も中国も同じ)

 だいたいこの手の依頼で、ギャラの話をしてもまず100%踏み倒されます。真ん中に入っている先生が持って行ってしまうか、そんな感じです。それが中国流。

 まあ、多くの中国人は翻訳作業とはその程度のものとしか思っていないのです。なんせ、著作権すら怪しい国ですからね。上海の日本料理屋や街の看板をみても分かるでしょう。みすぼらしい日本語ばかり。かっこさえできちゃったらいいのです。

 きっと、日本ではこの先生の論文が、私の翻訳したパワーポイントでえらい日本の教授の前で発表されるのでしょうね。まあ、その裏に休み返上でボランティアをやっている私の努力をお忘れなく。(涙)
 
 学術とか著作とかそういう物に対する社会的価値がまだまだおそろしく低い中国。
 中国で学問や翻訳で食っていくのは本当に大変です。。。。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類