2008年02月10日

バスの中で爆発

 まったく、中国人の心理状態というか、精神状態というか、そういうものを疑いたくなるよな行為をバスの中で発見し、さすがの私も堪忍袋の尾が切れて、怒鳴りつけてやりました。

 上海の路線バスを乗ると、一般的に腹立つことに遭遇することは日常茶飯事です。今日は、祭日と言うこともあり、バスはそれほど混んでいません。といっても、10人ぐらいは立っていました。

 そこでたまたまおりた乗客の空いた3席に、子供連れの親・子供・そしておばあちゃんの3人が乗ってきました。そして、おばあちゃんと子供が座りました。お母さんは近くの席に座っています。おばあちゃんといっても70歳、80歳というわけではなく、50代のおばちゃんです。

 子供は身長からして明らかに無料で乗っています。上海市のバスでは、無料で乗る場合は、空いている場合は子供を席に座らせてもいいですが、混んできたら膝に乗せるのがルールです。

 そこで、バスの車掌さんが「混んできたので、子供を膝の上にのせてください」と注意しました。普通だったら、それで子供がおばあちゃんの膝の上にのって解決です。

 

 ところが、この上海人のおばちゃんは頑として譲りません。

「なんでゆずらなあかんねん(上海語)」

 変な意地を張っています。「空いていた席に座ったのだから勝手やろ。」といった態度です。

 そこに、後ろからお母さんがやってきて車掌さんに言います。

「余計なことに口出しするな」

 このお母さん、上海語は喋られませんので普通語です。如何にも成金といったイメージの格好で、バスのなかで自分たちの主張が正しいことを演説し始めました。

そして、最後の一言は車掌さんに向かって

「あんたら休日休まれへんか、イライラしとるんやろ。わたしらみたいに休んでみろや。」

と捨て台詞。

 

 この日の上海人の車掌さんも乗客のクレームだという事情もあってか、かなり控えめでした。
 そのうち、後ろや前の乗客が「それは、ちがうやろ」とそのお母さんを非難し始めました。

 バスの中はワイワイ・ガヤガヤの騒動。

 私も話を側で聞いていて、あまりにも行きすぎている親子連れの態度に腹が立っていたので、

「くだらんことで騒ぐな、お前ら新年早々なんやねん(もちろん中国語ですが。。)」

 と怒鳴ってしまいました。(かなり赤面)

 一瞬バスの車内は「し〜ん」としましたが、まったく、こういう訳のわからない輩が上海に最近増えています。

 自分は何もできない(しない)くせに権利ばかり主張して大きな顔をするような人。日本にも多いですが、上海も非常に多いです。上海の患者さんにもよくいます。
 

 それでいて、赤ちゃんをつれた親子連れをみると、さっと譲ってあげる若者のも多い。

 この不均一さが不思議な、上海の雑踏なのです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

黄浦江のビニール汚染

 今年からついにスーパーのビニール袋を制限する動きにでている上海市。でも、河に捨てられているビニール袋の数はものすごい。

 昨日も近所のカルフールに買い物に出かけましたが、レジで3つの商品を買って4つの袋(3つを小袋にいれて、さらに大きな袋に入れる)に入れようとしたものだから、断りました。

 どうやら、袋への入れ方がいろいろ指導されているようで、それを忠実に守っている店員さんの好意の結果みたいです。

 我が家でもスーパーのビニール袋はきっちりと置いていますが、増える量が半端でなく、袋入れがすぐにいっぱいになります。さすがの私もエコバックを持っていっていることもあるのですが、ついつい忘れてしまうこともあり、反省しています。
 しかし、私が見る限り、富裕層が多いうちの近所のカルフールでも、エコバックを持っている中国人・外国人(西洋人・日本人も含む)はまず見かけません。

 外国人も本国では環境問題でいろいろ騒いでいるのに、中国にいる外国人にはそういう意識が低いのか、それともその程度のレベルの人しか中国に来ないのか。。。。これだけ外国人がうちの近所でうろうろしているのに、みんなスーパーの買い物袋をさげて歩いています。

 

 外灘へいきました。ちょうど干潮の時間帯で、浅瀬が見えていました。

 するとどうでしょう。一面に色とりどりのビニール袋が出現しました。上流とはいえ、上海の水道水の一部はこの黄浦江に依存しているわけで、誰が見ても気が重くなります。さらに、色とりどりの袋の多くは、劣悪な再生原料を使っており、人体への影響も心配されています。
 中国の地方に行くと、私は彼らの使っている匂いのきつい袋は使いません。なるべく自分で白い無色のビニール袋を持っていくようにしています。

 さらによく見ると、黄浦江の浅瀬にでて、ゴミを拾うおじさんが出現していましたが、とても拾う程度のスピードでは間に合いません。

 でも、ご存知でしたか?
 1870年に英国が租界地に水道施設を建設するため、イギリス人が黄浦江の外灘を含む12か所の水質検査をしているのですが、英国のテムズ川よりずっと水質がよく、軟水の淡水で、飲用に適しているという報告が残っています。それで建設されたのが、黄浦江にある今でも現役の楊樹浦の浄水場です。黄浦江にもそういう時代があったと思うと驚きです。

 ただ、日本と違って、中国は社会主義の国です。
 楽観的に考えると、いったん国が本腰をあげれば、有無を言わさず禁止にしてしまうことができます。環境保護の問題も、おそらくにっちもさっちもいかなくなったらこの手を使うことでしょう。でも悲観的に考えると、国が禁止にするその瞬間が遅すぎて、手遅れになってしまうということも考えられます。
 
 少なくとも、我々庶民が考えているような環境問題は、中国の上層部はすでに気付いているはずです。

 

ゴミが写らないように撮影した外灘
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類