2008年02月15日

医師が病院の掛け持ちをできるようになった

 中国での、医師の医療活動というのはかなりいろいろと規定があり、ややこしいのですが、その一つに、これまで医師が1つの病院しか診察してはいけないというのがありました。

 厳密には、中国で医師資格を取得しても、さらに衛生局を通じて病院登録をしなければ診察できないのですが、上海市の場合、登録病院以外でも制限付きで診察ができるようになったわけです。

 新しい規定では、副主任以上の医師資格を取得しておれば、週に1回、他の病院の掛け持ちをしてもよいことになりました。もちろん、登録病院での業務がおろそかにならないという条件ですが。

 ま、実際には本院の業務が忙しくて、なかなか外にでることなんかは難しいですが、退職したりすると結構時間が空くので、老後は掛け持ち診療をしながら医療活動を続ける医師は増えるかもしれません。

 中国の場合、日本みたいに医師免許さえあればどこでも診察できるというシステムではなく、医師免許以外にも、各地方の行政の規定と深く関わりがあります。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

華人芸能人が行くレストラン・SPA

昨日の2月14日バレンタインデー。

 実は、我が家の斜め向かいに外から見るとまるで監獄のような一戸建て群「九間堂」があるのですが、ここに「十楽」というレストラン・SPA・バーを兼ね備えた複合施設があり、妻をつれてちょっと行ってみることにしました。

 浦東に住んでもう数年になり、この前を何回も自転車で行ったり来たりしているのに、全く気がつかなかった。派手なネオンもないし、タクシーが行列を作っているというわけでもありません。それぐらい奥まった、いわば隠れ家的なところなのです。

 ちょっとお洒落して、タクシーでいくような距離でもないので、歩いて出発。夜だったので、まさに暗闇の中を入っていくようでしたが、レストラン『暁山青』を発見することができました。

 レストランホールまで続く廊下がこれまた幻想的で、夜の暗闇の中、ライトアップされていて印象的でした。人工の滝があり、その下には菜の花が植えられていました。実は、田植えのころには稲も植えられ、稲が収穫されるそうです。

料理はいま上海の富裕層の間でははやりの無農薬・有機栽培をつかった料理で、中華を西洋料理式に食べるというものです。我々外国人にとっては、こちらのほうがいいかも。例えば、スープは中華料理では一番最後あたりに出てきますが、ここでは前菜のあとに出てきます。また、1人分の分量で出されるので、料理の量はちょうどいいです。

 料理は江蘇省エリアの料理。上海エリアとよく似ていますが、甘さが控えめとでもいいましょうか、やはり違います。今回食べた料理のなかでお薦めだったのが写真の肉団子(獅子頭)。これも江蘇省エリアの名物料理のひとつです。

 私はアラカルトにしましたが、西洋料風のコースもありこちらはバレンタインデイスペシャルコースということで、2人で999元というものでした。お客さんはみんなカップル。それも、皆さん静かにバイオリンの生演奏を聴きながら食事をするので、なかなかいい雰囲気でした。

 全体的に値段は高め。1人最低でも500元ぐらいはいるでしょう。(アルコールなしで)
 ただ、郊外ということもあり騒音もなく、非常に静か。上海で静けさを求めるには、やはりそれ相応のお金を払わなければならないということでしょうか。

 食事のあとは、バーに案内され、そこでお茶を楽しみました。私たちは2人とも下戸なので、こういうところにいくといつも困ります。それでも、従業員の皆さんの対応は親切で、天井が高くて広々としているし、たまに妻を連れてこういうところに来るのもいいものです。

ところで、なんか日本的だなあ〜、という印象をもちマネージャーに聞いたら、なんと日本人建築家が設計したとか。なるほど。だから、シンプルなんだなと実感しました。

 でも、やっぱり遠くからみると監獄に見えてしまうなあ。。。

 地下にはSPAや個室が並んでいます。政府の役人や有名人がよくここを利用するそうです。で、だれが来るの?と聞いてみたら、女優の周迅やミルクティーこと劉若英とかが顔を出すとか。

 地下のSPAは、清潔な雰囲気で、お風呂なども備わっています。カップルで施術を受けることもできます。

 最近、日本人の奥様も来られるようになったそうです。



この「九間堂」という一戸建て住宅街は、この浦東聯洋住宅に隣接していて、このあたり有数の高級住宅街で、1軒5000万元〜6000万元するそうです。芸能人や財界の有名人も住んでいるようで、あのアリババの馬雲さんもここに家を買ったと言っていました。

 確かに、レストランの後ろに広がる住宅地はすごい。ただ、みなさんお忙しいからか住んでいる気配がなく、お昼は豪邸に勤めるアイさんの天国だとか。(笑)

 この「十楽」は、うちの近所のショッピングセンター親指広場や水清木華住宅を開発した証大グループ。ただ、運営管理は台湾人が行っていると聞きました。

 証大グループはなかなかやり手で、今も竜陽路駅近くにプラチナクラスのホテルを建設しています。

 しかし、上海にもこういう複合施設が増えてきました。サービス業の進化には、驚くものがあります。ますます富裕層との格差がついてきたように思われます。

【データ】十楽
住所:上海市浦東新区芳甸路599弄
電話:021-50339113

バリ島から運んできた石らしい
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類