2008年02月17日

放生(ほうじょう)

 今朝も非常に良い天気。ぽかぽかと小春日和です。

 春節を過ぎたら春到来とはよく言ったもので、昔の人の観察力はすごいものです。
 朝から自転車のパンク修理。どうも、昨日あたりから通勤用自転車の前輪の調子がわるく、道路でいつも修理をやってくれているおじさんに見てもらいました。案の定、前修理したところに小さな穴が空いていて、即やってくれました。(三元也)

 私の日本から持ち込まれたママさん自転車は、すでに20年目を迎えています。日本製の自転車は本当に丈夫です。

 今朝、いつものように世紀公園を散歩していたら、湖の畔で、お経を唱える群衆を見つけました。

 定期的に行われている「方生」と呼ばれる仏教徒たちの儀式です。

 群衆の真ん中には、上海蟹がいっぱい詰まった袋が数袋と、生きたフナ・ドジョウの入ったプラスチックケースが置かれていました。

 日本でも亀などを放す「方生会」の儀式は、中国でも古くから行われていて、市場などでとらわれた生物を買ってきて、池や河に放してあげます。仏教の伝来とともに、日本にも伝わったようです。

 中国では仏教徒は素食といって動物類(魚・鳥も含む)を一切食べません。かなり、厳格で、場合によってはニオイが強いニンニクやタマネギ、ニラも口にしない人もいます。殺生に関しては、非常に敏感です。そういった背景からも、放生が今まで脈々と残ってきたのかもしれません。

 

放生の儀式をする人たち


 そこで、捕らわれていた生き物を放してあげることにより、無病息災と子孫繁栄を願うわけですが、またこの方生を狙う悪い輩もいて、放された魚を捕獲にいくようなこともよくあり、一般的にこういう公園など管理が行き届いている場所でよく行われています。

 私の場合は、世紀公園でよく見かけました。
 
 もちろん、中国でも観光地いくと、放生を体験させてくれるところがあります。

 例えば、上海郊外の朱家角には有名な「放生橋」というのがあって、この橋のたもとには、放される魚が売られていました。

 放された魚が商売目的で再び使われているかもしれない、という疑問もでてきますが、これも日本と中国とで共通する一種の宗教文化と言えます。

上海朱家角の放生橋
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類