当然でしょう。
これだけ日本人の中国製品離れがはじまったら、中国製農産品の日本への輸出はますます難しくなっています。
さらに、ボジティブリスト制度を2006年に日本が導入し、中国から日本に輸入できなくなる農作物が増えています。食の安全からいえば、このボジティブリスト制度は望ましいかぎりです。
すなわち、ネガティブリスト制度を行っていたときは、規定以外の農薬などが見つかっても規制対象とはならなかったけど、ボジティブリスト制度になって規定以外の農薬が使われていたら、微量でも規制されてしまうというものです。格段に厳しくなります。
これにより、たとえば広東省から日本へ輸出される魚介類が激減してしまったようです。中国側の税関の調べでは、2007年度の海産物全体の輸出は半分以上に減少し、このうち活魚は45.6%減少、冷凍むきえびに関しては全く零になってしまいました。野菜は3.2%の減少、果物に関しても16.1%の減少、エンドウ豆に至っては61.6%減少、お茶の葉も12.6%落ち込んでいます。この結果、農産物全体の落ち込みは、広東省だけで3.6億米ドル、約12.8%の落ち込みになっています。(「羊城晩報」の報道による)
今後、中国からの食品の輸出企業に関しては、ますます厳しい目が向けられることは必至です。検査項目が急増し、広東省のローカル企業にとっては新たな負担になることでしょう。農薬の検査対象だけでも、2.8倍に増えたそうです。
でも、そうでもしなければ改善されないという現実も忘れてはなりません。良心だけではどうにもならない次元にまできているのです。
農民たちの食の安全に対する知識の低さ、習慣的行動に慣れされてしまった現場、とくに中国人の「没関係(どうってことないよ。)」という行動パターンを是正するのは、これまた大変なことでしょう。
あと、忘れてはならないのは、中国ならではの特殊な理由です。13億もの人民を養って行かなくてはならず、農業増産に対する重要性の認識が日本と違うことも我々は理解しなくてはならないかもしれません。安く多くの人民たちを満腹にしなければならないのです。
確かに有機農法や無農薬野菜は理念的にすばらしいけど、生産性の低下とコストの上昇は避けられません。だけど、中国の場合は、多くの人民を養って行かなければならず、がんじがらめの規制ではやっていけなくなることもまた事実です。
そういった思想の違いが、日本人の潔癖ともいえる安全認識とうまく歯車が合うはずがありません。
私の病院でもそうですが、「検査だ〜」というと、たちまちスタッフがあわてだし、その場しのぎの準備を始めます。抜き打ち検査といいつつも、情報はどこからか漏れてくるもので、みんなちゃっかりやって「合格」。
そういう現実を私は知っているから、今回の餃子事件の結末にも、日本政府がどう対応していくのか非常に興味をもっています。
2008年02月18日
対日輸出が減った中国農産物
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類
上海の地下鉄乗り換えは不便
本日、当サイトで上海の地下鉄(リニアSMTを含む)の乗り換え案内のβ版をリリースしました。
上海地下鉄というのは、現在1号線、2号線、3号線、4号線、5号線、6号線、8号線、9号線と走っていますが、どうも急場しのぎ的な建設で、乗り換えなどが完全に便利になっていません。特に初期に開発された駅では、まだまだ設備が整っていません。
例えば、上海駅。鉄道もあり上海の交通のジャンクションですが、1号線から3号線・4号線の乗り換えができません。そのため、一度改札口をでて長い廊下を歩かされます。乗り換え駅としては最悪でしょう。
人民広場駅は、確かに便利になりました。しかし、こちらもラッシュ対策が不十分で、2号線と1号線を乗り換えるときにコンコースで人の流れが交差し、最近また渋滞気味です。
上海南駅は、2号線と3号線が乗り換えできますが、これもかなり歩かされる。上海駅と違って、改札口に出なくても乗り換えられるというのが便利だが。。。
世紀大道は2号線、4号線、6号線の乗り換えが可能ですが、こちらはなかなかよくできています。ただし、2号線とコンコースを結ぶエスカレーターの1カ所は半分で切れていて、すっと上まで上がれません。2号線の上海科技館側のエスカレーターを使うのがポイント。
中山公園駅は、3号線・4号線が高架線なのに、エスカレーターが少ない。しっかりと階段を上らせられます。運動にはお薦めだが、車いすはまず無理ですね。
最近、2つめの乗り換え口が完成。
9号線と3号線、4号線の乗り換えができるはずの宜山路駅。しかし、3号線と4号線、3号線と9号線の乗り換えが不能。いずれも改札口を出て歩かなければなりません。
しかし、3号線と8号線の虹口サッカースタジアム駅は、駅が同じ名前なのに乗り換え不能。
西蔵南路と藍村路に関してはかなり合格。ホームのすぐ上がプラットホームという素晴らしい設計です。
上海体育館の1号線と4号線の乗り換えも良好。また、莘庄駅の1号線と5号線の乗り換えもターミナル駅としては合格でしょう。
もっと計画性をもって設計すれば、すばらしい地下鉄になっただろうに。。。
鉄道マニアの私のとっても、かなり憤りを感じてしまいます。
上海地下鉄というのは、現在1号線、2号線、3号線、4号線、5号線、6号線、8号線、9号線と走っていますが、どうも急場しのぎ的な建設で、乗り換えなどが完全に便利になっていません。特に初期に開発された駅では、まだまだ設備が整っていません。
例えば、上海駅。鉄道もあり上海の交通のジャンクションですが、1号線から3号線・4号線の乗り換えができません。そのため、一度改札口をでて長い廊下を歩かされます。乗り換え駅としては最悪でしょう。
人民広場駅は、確かに便利になりました。しかし、こちらもラッシュ対策が不十分で、2号線と1号線を乗り換えるときにコンコースで人の流れが交差し、最近また渋滞気味です。
上海南駅は、2号線と3号線が乗り換えできますが、これもかなり歩かされる。上海駅と違って、改札口に出なくても乗り換えられるというのが便利だが。。。
世紀大道は2号線、4号線、6号線の乗り換えが可能ですが、こちらはなかなかよくできています。ただし、2号線とコンコースを結ぶエスカレーターの1カ所は半分で切れていて、すっと上まで上がれません。2号線の上海科技館側のエスカレーターを使うのがポイント。
中山公園駅は、3号線・4号線が高架線なのに、エスカレーターが少ない。しっかりと階段を上らせられます。運動にはお薦めだが、車いすはまず無理ですね。
最近、2つめの乗り換え口が完成。
9号線と3号線、4号線の乗り換えができるはずの宜山路駅。しかし、3号線と4号線、3号線と9号線の乗り換えが不能。いずれも改札口を出て歩かなければなりません。
しかし、3号線と8号線の虹口サッカースタジアム駅は、駅が同じ名前なのに乗り換え不能。
西蔵南路と藍村路に関してはかなり合格。ホームのすぐ上がプラットホームという素晴らしい設計です。
上海体育館の1号線と4号線の乗り換えも良好。また、莘庄駅の1号線と5号線の乗り換えもターミナル駅としては合格でしょう。
もっと計画性をもって設計すれば、すばらしい地下鉄になっただろうに。。。
鉄道マニアの私のとっても、かなり憤りを感じてしまいます。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類