2008年02月19日

元宵節は病院スタッフと会食

 2月21日が元宵節ですが、今年はちょっと早めにうちの病院の師匠の弟子筋が集って会食。

 他の病院に働いているスタッフも集って、賑やかな会食となりました。

 もちろん、太っ腹なうちの師匠がおごってくださいました。

 こうした子弟のつながりは大切で、これからもずっと続くことでしょう。

 ところで、うちの師匠の弟子筋も、優秀なスタッフは海外へどんどん流出していっています。ま、人材流出というわけでしょうが、中国は医者の数も多いので、そのあたりはうまくバランスがとれていくのでしょう。

 今日集ったなかでも、イギリスに行く人が1人、カナダに行く人が1人。みんな、現地研究所から招待され、研究員として働くようです。

 海外にもうちの師匠の中医学が広がると思うと、なにかワクワクしてきますね。

桃李满天下!!


 人のつながりを大切にする中国。こうした集まりにいつも末席でも呼んでもらえて嬉しいです。

 そして、彼らとのつながりが、私の中国生活での最大の宝です。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

主張する上海人

日本人と中国人の違いなんて比較することは、もとからばかげていることだけど、中国にいると、いや上海にいるとどうしても比較したくなることがたくさんあります。

 これは病院での話。
うちの師匠は高齢でもあり、1日に規定より20人しか患者さんを診察しません。しかし、毎回25人とか30人近く診察することもあります。

 というのも、予約なしでやってきて、なんとか診察してもらおうと必至の患者さんが多く、彼らの主張に最後は負けてしまうからです。それも地元の上海人の患者さんに多い。


 日本的常識だったら、予約制ということを知ったら、普通は今回は予約をしてまた出直しとまず思うでしょう。
ところが、ここでは違います。自分は「何時からならんで、症状は深刻で、家は遠くて。。。」とか思いつく限りの理由を受付で主張します。もちろん、受付では認められませんから、受付がいなくなったスキをみて、今度は診察室に突進します。

 診察室では、師匠が診察しているにも関わらず、師匠への直談判がはじまるのです。そして、騒ぎ立てて診察してもらおうとするわけです。このたくましさ?!はすごいですね。

 仮に、日本的常識だったら、まず「先生、お疲れとのこと申し訳ないですが。。」とでも言ってからお願いするでしょうが、上海の場合、多くはいきなり自分の自己主張から入る。

 規定や規則があるのに、その通りにできない。それを守ろうとしないというのは、考えてみれば社会に一種の厳しさが欠乏しているということだと私は思います。また、この常識は中国では通用しても、他のところではまず無理。



 これから日本に観光にやってくる中国人はますますおおくなるけれども、文化的・行動的摩擦に我々が耐えられるか、ちょっと心配しています。是々非々ののぞむべきです。

 上海の生活が長くなると疲れてくるのも、こうして主張ばかりを繰り返す社会にいるからなのかもしれません。寛容と忍耐は非常に大事です。

 でも、日本も最近主張が出てくる社会になってきましたね。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類