2008年02月20日

朝から走り回る水曜日

 中国の病院は8時はじまり。

 外来の準備なども考えると、7時半には診察室に入って置かないと、12時には終われません。となると6時半に起床して、7時には家を出ないと。

 今日は病院での外来+実験のほかに、千葉県のご一行様とお会いする予定もあり、さらにミーティングも。

 いや、体が3つぐらいほしい状態ですが、そんな夢みたいなことを言ってられません。

 インターネット屋さんは、効率あるのみ。

 というわけで、出勤します。

 今日も上海の天気はよさそうです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

良心とお金

 外来に座っていると、いつもいろいろなことが起るのですが、今日もまたありました。

 実は、私は今までに診察にきた患者さんで、とくに経過が心配になっている患者さんは、パソコンのデーターベースに記録して、定期的に電話してあげているのですが、そういうサービスが中国にないらしく、電話するといつも患者さんにすごく驚かれます。

 単に、服用した生薬がちゃんと効いているのかが心配で、もしなにか問題があったら、再び診察に来て欲しいという至極単純な理由なのですが、患者さんにえらく感謝されて、困ったこともあります。

 例えば、お礼といって100元札の札束をポケットにねじ込もうとする人が少なくないのです。

 こういう感謝のされ方は、私は非常に困ります。

 というか、私の親切や良心が、こうやってお金に替わってしまうのが、とても納得できないのです。何より、これを受け取ると思われている我々医療関係者もまた猛烈に反省しないといけないと思います。

 中国の医療の世界は、確かにいろいろなお金が溢れています。

 でも、患者を診察するという行為は、我々にとっては至極あたりまえのことであり、ポケットにお金を突っ込むるようなことをしてはいないのです。

 そうした当たり前のことを、いつも接している患者さんにさえも理解してもらえなかったのかと思うと、私は何か非常に悲しくなります。

 お金は確かに便利な物で重宝するものだけど、気持ちや精神を表現できうるものではないと思うのです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類