2008年03月16日

カルテの整理を黙黙と

 小児科で原発性ネフローゼ症候群のカルテを集めてきて、データをとっています。
 このネフローゼというのは尿タンパクや浮腫を伴い、まだ原因がはっきりしておらずかなり厄介。
 もちろん、ステロイドを使って尿タンパクをなくすことができるのですが、再発しやすく、さらに重度なネフローゼの場合、免疫抑制剤を使うこともあり、子供の生活や発育に大きな影響を与えます。

 そこで、生薬を介入させるとこれが緩和されないかどうか、ここ数年間私は上海の患者さんの観察を続けてきました。

 この作業、もう初めて数年になるのですが、私の手元には2000年から師匠の元にやってきた患者のデータが70例ほどあります。もちろん、師匠のところにやってくる患者は、生薬治療を併用したいという子供さんばかり。すっかりと元気になって、大学生になった子供たちもたくさんいます。

 一方、2000年から1年以上継続して観察できた西洋医学だけで原発性ネフローゼを治療した患者のデータ約120例も、なんとか上海の医療機関の協力をうけて集めることができました。

 生薬治療をした患者さんは、みんな再発回数が減ったとか、風邪を引かなくなったとかいい答えを親御さんからもらえるのですが、西洋医学だけの治療グループは実に悪戦苦闘しています。(データがまとまっていないのであまり大きな声では言えないのですが、私の直感から)

 この研究を始めたとき、西洋医学の中国人医師からは、「中医学にくる患者は軽い患者ばかりなんだよ、だから治療効果がいいのだ」とバカにされて頭にきたことがあるのですが、分析してみると、うちの師匠の処にくる患者さんにも西洋医学の治療段階でステロイドの使いすぎで白内障になったり、免疫抑制剤の影響で肝臓を痛めたり、重篤な子供たちも少なくありません。
 とりあえずデータを出してみようと思います。

 中国の西洋医学の医師は、決まって我々のやっている中医学を批判します。科学的ではないと。

 欧米の医師ならともかく、中国人自身が、自分たちの伝統医学を非難するのですから、たまったものではありません。そのくせに、こうした医師も海外にいくと「中医学は・・・だから素晴らしい」と法螺を吹いたりする。

 とにかく、ここしばらく数字とにらめっこ。
 私は黙黙とデータを解析しています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類