2008年03月17日

上海のニート対策

 上海市の浦東新区で18〜35歳で職にありつけない若者たちを援助の手をさしのべようと力をいれています。いわゆるニートと呼ばれる現象の食い止めに対策を講じてるわけです。

 上海人で18歳〜35歳で職業にありつけなく、家に引き込んでいるという人が最近多いのは事実です。一人っ子で、恵まれた家庭環境にも関係があると言われています。
 これはニュースでもたびたび報道されていますが、浦東新区の東明エリアでは、わかっているだけでも3200人いるニートたちを救い出そうと地域ぐるみでの対策が講じられています。

 日本とちょっと事情が違うのが、親の意識の問題です。上海の場合、子供がかわいらしいのか、厳しい仕事に就く子供の様子が耐えられず、せっかく子供がその気になってがんばっていても、やめさせてしまうケースが多いそうです。子供を厳しく鍛え上げるということに美徳を感じない人がかなり多く、中国人の「楽観主義」を超えてしまった、欲望と楽しみを追い求める、一種の「快楽享受主義」を感じてしまいます。

 そもそも浦東新区の東明エリアのニート問題が取り上げられたのも、このエリアは昔から交通の便がよくなく、職を探すにも通勤するのにも大変だったという背景があります。

 そこで、地域社会でこうした3200人の職業にありつけない若者たちを援助しようというわけです。職業探しのためのカウンセリングをしてあげたり、どういう仕事がふさわしいのかアドバイスをしてあげたり、さまざまなサービスが行われています。

 社会が発展してきて、親が経済的に豊かになり、子供が労働しなくてもお金が入ってくるような錯覚に陥ると、こうした問題がどんどん顕著化してくるのでしょう。

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類