2008年03月22日

今日から江蘇省江陰へ学会

 今日の上海はあいにくの天気。

 最近ずっと天気がまずまずだったので、朝にこれだけ暗いのも久しぶり。

 昨夜は、パワーポイントの中国訳。動物実験で忙しいときに限って、いろいろなイベントが重なるわけで、いまてんてこ舞い状態なのですが、今日から江蘇省江陰で世界中医聯の会議に参加してきます。

 世界各国から中医学に携わる専門家たちが集ってくるわけで、またいろいろな交流ができるのではないかと期待しています。

 江陰では、近代に有名な医学者を多数輩出しています。
 上海で教鞭をとった曹颖甫もそのうちの一人。その当時、私の卒業した上海中医薬大学の前身となる上海国医学院で、『傷寒論』などの教鞭をとっておられました。近代中医学が没落し始め、西洋化の波が激しかった頃、伝統的な中医学を守り抜き、多くの難病を治療したエピソードが残っています。古くから伝わる中医学を守り、それを実践することで中医学の学術界に新たな光を与えました。
 しかし、1937年に旧日本軍に襲われて診療所に飛び込んできた女性を救うために果敢に抵抗し、命を落とされました。ああ、偉大な中医学者がこういう最期を遂げるなんていたたまれません!戦争はもう二度とごめんです。

 2人目は、日本にも留学経験したことがある承淡安。
 現代の中医学針灸の発展に大きな功績を残されました。中医学の家系で、薬を使わなくても病気を治療できる針灸に目覚め、当時貧しかった農村の医療にその効果を発揮させます。
 20世紀初期から〜中期にかけて中国で没落しかけていた針灸を救い出そうと日本へ留学、ここで針灸の教育について勉強します。
 現代医学の知識も融合させた現代の中医学針灸の礎を築いた専門家の一人です。

 伝統医学といえば、日本の漢方もありますが、漢方も中国の中医学に大きな影響を与えてきたことを附記しておきます。

 こうした中国の中医学近代史で大きな功績を残した専門家がこの江蘇省江陰で生まれました。ちなみに、私の妻の母方の実家もこの近くで、その関係で私自身も無錫・江陰・張家港にはよく出かけます。

 今回、この地で会議が行われるので、楽しみです。上海から近いですしね。

 せっかくだから無錫小籠包でも食べてきたいです。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類