妻の祖父の墓参りに。
清明節にいっておくべきだったのですが、時間がとれなかったので改めて今日行ってきました。
もともと閔行区の村にお墓があったのですが、工場開発による立ち退きで骨壺を掘り出して移転して、いまは国道の橋のたもとにあります。一瞬、墓地であるということがわかりませんでした。
8年前、村のお墓が全部ここに移転してきたのですが、一見、お墓とは分からない芝生の原っぱが広がっていました。それもそのはずで、墓石がないお墓が殆どなのです。
今では、墓石を作る人も少なくなってきて、盛り土に雑草が生えてしまったらお墓の存在すら分かりません。事実、前回来たときはどの盛り土かわからず、苦労したそうです。
でも、年に1回の清明節には、草刈りにやってくるのだとか。もちろん、戒名とかもなく、原っぱに盛り土をしてあるだけ。その前で、銀紙を燃やしてお参りは終わり。
すごくシンプルで、拍子抜けしてしまいましたが、さきに親戚たちがお花を供えていました。
お墓と分かるものはなにもないけど、みんなちゃんとお参りにきているのです。
村の中でも結構有名だった祖父だったようですが、今は本当に人知れず葬られています。時代の移り変わりを感じます。
ちなみに、こうしたお墓の習慣は中国の地方によってかなり違います。去年行った温州とかだったら、かなり派手に埋葬していました。