2008年04月15日

極端な車社会、上海

 なんか車を買うことがブームになっている上海。
 上海人の友人たちもどんどん車をかっているのですが、その普及スピードはすごい。

 ところで、写真は地下鉄2号線の上海科技館前の広場付近の様子ですが、車の列がずらりとできています。一応有料のようで、おじさんが自転車に乗って集金に来ます。

 私がびっくりしたのが、車のフロントガラスに掲げられているマンションの駐車場証。

 よく見ると馴染みの名前のマンションが多い。うちの近所の駅から2q以内の範囲のマンションが多いのです。すなわち、この程度の距離でもバスなどを使わずに自家用車で駅に乗りつけているのです。

 これに関しては、皆さんも賛否両論はあると思うのですが、私の価値観からすると、ちょっといただけないなあと思います。2qぐらいバスか自転車、せめてタクシーぐらいにしなさいと言いたい。しかも上海は日本と違って坂がなく、どこまでも平地なのですよ。

 環境問題がいろいろ言われているけど、結局いまの中国にとってはまず便利さを手に入れるのが先決なのです。これを我々が否定することはできない。
 だから、自動車会社も必死に車を販売している。そして人気が高いのが高級車、排気量の大きな車。上海の狭い道路をデカイ高級車が走るものだから、渋滞がひどくなるまかり。

 以前の上海人はみんな自転車で通っていました。それも「仕方なく」といった感じで、いまはそれが一気にマイカーに取って代わろうとしています。

 車に乗り換えてしまうと、500メートルほどの距離でも車で移動したくなるそうで、道理で肥満の人が増えてきたわけです。私の友達も、車を買った途端にお腹が出てきている人が少なくない。これ、本当ですよ。

 とりあえず、私はかたくなに自転車と徒歩を続けます。将来、田舎に移住するためにも。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類