2008年05月03日

生命の不思議、きれいだな〜

 この前、動物実験で使ったラットの腎臓の組織です。

 最近、顕微鏡からデジカメに起した画像を見ることが多いのですが、細胞の配列がきれいですね。

 この画像は、ラットの糸球体ですが、こんなちっさなものが腎臓のなかにぎっしりと詰まっているのです。そして、尿が作られていく。。。

 生命は本当に不思議です。

 

posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類

映画「長江7号」観てしまいました

 今更ながら、中国で話題になった映画「長江7号」を観ました。

 周星馳(チャウ・シンチ)監督・主演で、子役で映画のキーパーソンの一人となる少女・徐嬌(シュー・チャオ)は、失礼ながら映画の最後まで男の子を思いこんでいたのですが、実は女の子だったのですね。

 映画をみて、まずすごく中国的だと感じました。

 全体的にはそんな深く考えることもない、軽いタッチなのですが、しかしそこら中に風刺が込められていて、笑ってしまいました。周星馳が民工(出稼ぎ労働者)役で登場し、とことんいまの中国社会を皮肉っています。

 オープニングから登場する高級車は浙江省ナンバー。商売人が多く、成金が多い浙江省を舞台にしたところからも、さすが周星馳と思いました。そうした金持ちを極端に描くことで、すごくわかりやすくストーリーが展開していきます。
 
 なにより「長江7号」というタイトルを聞くだけで、如何にも中国的なネーミングと私は好奇心を引き立てられたのですが、この「長江7号」のキャラクターも非常に大きなインパクトがあります。道理で、海賊版マスコットが中国で売れたわけだ。

 しかし、日本語で「ミラクル7号」と訳されるのは面白くない。

 浜村淳が映画の日本語タイトルにカタカナが多すぎると批判していたけど、私もそう思います。「長江7号」を「ミラクル7号」と訳した地点で、あの中国臭い香りが一切吹っ飛んでしまうのです。このタイトル、私は非常に大事だと思います。

 そして、あちらこちらに中国人(華人)が喜びそうな演出があり、大げさでかつ単刀直入。でも、涙を誘うシーンもしっかりとあり、全編飽きない程度でストーリーが切り上がるところがよかったけど、もう少し独創性が欲しかった。
 
 例えば、少女の夢のシーンで出てくる「長江7号」はなんかドラえもん的だったし、最後もなんとなくウルトラマンを彷彿。

 でもいいんです。ここまで皮肉ってくれると、観ている方も楽しい。

 今の中国人、とくに上海でよく見かけるにわか成金金持ちは、私の頭の中ではいつもコメディアンになっています。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類