私のある親しい上海人友人の一人。
日本人でさえ誰でも知っている中国の国家プロジェクトの上海のトップをしている若手エリート。年齢若干43歳で、生え抜きです。
私と彼とは家族ぐるみのつきあいで、時々食事にもいくのですが、その彼が糖尿病の宣告を受けました。
30代で某国の高級車を買い、立派な家に住んでいるのですが、健康には勝てなかったようです。
去年の健康診断では異常がなかったのですが、今年の健康診断で見事に糖尿病と診断されました。
今年に入って仕事は非常に忙しく、ほぼ毎日円卓の接待漬け、さらに機密事項を扱っているストレスもあり、家ではいつもイライラしていると奥さんから電話もありました。
この1年、ろくに家族と一緒に食事をしていなかったそうです。
これでは、いくら奥さんが健康に気にかけていても、問題は解決されません。往復の通勤も自家用車でほとんど運動することはないとのこと。しかも夜は残業ばかり。
糖尿病ときいて、なにか太ったメタボの人がかかりやすいように思われますが、彼はお腹も出ていないし、ごく普通です。
中国での食生活のコントロールが如何に難しいか、私も日頃患者さんを診察していてよくわかります。
日本人の皆さん、上海の生活は便利ですが、くれぐれも毎日外食やお総菜で食事をすまさないように。「上海での外食の中華料理=メタボへの道」と理解しておかしくないぐらいです。
中国人はお茶をたくさんのでいるから油を分解してくれるというのは理論的にはありえそうですが、現実には不可能です。
最近の上海人を診ていてこうした糖尿病予備軍は、明らかに日本より増えているように思われます。極端なはなし、日本人にとっては自作の日本食弁当を毎日持って行くぐらいの心がけが必要です。
私はお昼も最近妻の弁当をもつようにしました。そして、夜は極力外食しないよう、家で食事をすることを心がけています。
体があってのビジネスですからね。