2008年05月24日

日本の不動産に値頃感

 最近あった上海で働いている中国人数人から、日本の不動産について立て続けに質問を受けました。私も日本の不動産会社が中国で日本の物件を紹介し始めていることは、こっちの経済ニュースなので知っていたのですが、具体的にいろいろ話を聞かれたのは初めてです。

 上海で今、まともな物件を買おうと思えば、3000万円以上するのは当たり前だし、大人気の一戸建てとなると1億円以上はかかります。そういった相場からみると、日本の不動産価格はお手頃で、なにより中国と違って自分の財産となることに魅力を感じているようです。土地が自分の手にはいるということは、本当に素晴らしいと言っていました。

  さらに、彼らによると中国本土の環境破壊が進み、住環境にふさわしいところを見つけるのが難しい一方で、日本では美しい自然を堪能でき、比較的安全な治安、美味しい水などそのメリットをたくさん挙げていました。

 確かに、まだ一般の中国人にとっては日本へ行くことが難しいですが、こうした高所得者階層にとってはなんてことないでしょう。

 これもある中国人弁護士から言われたのですが、ビジネスをするとき、日本で様々な事務手続きなどをするのは、上海などと比べるとずっとやりやすいと絶賛していました。

 なんやかんやいっても仕事の効率は日本のほうがずっといいわけで、やはり中国から近い日本という国は、中国人にとって今でもいいように映るのかもしれません。

 中国人は一昔前に出稼ぎに日本へたくさん行きました。しかし、今や経済的に豊かになり、日本で生活を享受し、サービスを受けたり、お金を消費するようになりつつあります。
posted by 藤田 康介 at 00:00| 未分類